阪神タイガースが7月1日現在、得失点差、チーム防御率でリーグ最下位、チーム打率でも5位に沈んでいるにも関わらず、セリーグの首位を走っている。この珍事について、MLBのファンフォーラムでも大きな議論になっている。

こうした阪神の状況には、「1-0で勝って次に0-20で負けるみたいなことを繰り返さないとこうはならないよね」や「2012年のオリオールズはこんな感じだったぞ」「(当時)オリオールズはアリーグ西地区との対戦の時に落とし過ぎた」など、日本でいう交流戦での勝率の低さが原因との指摘があった。また「フィリーズは日本に行けよ」と現在勝率3割4分と歴史的な成績不振に陥り、MLBファンのジョークのネタにされているフィラデルフェア・フィリーズに対するコメントも散見された。

また、データ好きなアメリカのファンからは「得失点差」で勝敗数を導く「ピタゴラス勝率」についての言及もなされた。阪神の場合、このデータを元に勝敗を予想すると勝率3割7分にも満たない低い数値になり、現在の5割1分という勝率と大きく剥離が生まれることがわかる。このファンは、得失点差から導き出せる勝敗は26勝43敗となるとし、データ野球の常識が通じない数値になっていることを説明している。

さらに1点差での勝率が6割以上ということに対しても、「相当運が続いていると思う。プレーオフまでこの運が続くのだろうか」といった意見も寄せられている。