チームに欠かせない存在のオリックス・カラバイヨ©BASEBALLKING

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 今季はメッセンジャー(阪神)、マートン(阪神)、ブランコ(オリックス)といったタイトルを獲得したことのある外国人の不振が目立つ中、開幕前に他の外国人に比べると印象が薄かった選手の活躍が光る。

 オリックスのカラバイヨは、バリントン、ブランコといった実績のある外国人選手が華々しく入団した中、テスト入団。入団したはいいものの、外国人枠の関係上4人しか一軍登録ができない。ブランコ、ヘルマン、ディクソン、バリントン、マエストリといった実績のある選手が揃っていたこともあり、開幕前は外国人6番手の扱いだった。

 シーズンが開幕するとブランコ、ヘルマンと野手の外国人の故障離脱。開幕直後の4月9日に早くも一軍昇格を果たし、同日のロッテ戦で1本塁打3打点の活躍。この試合をきっかけに、出場機会を増やし、開幕前に4番候補と呼ばれていたブランコに代わり、立派に4番を務めている。

 近年だと、広島のロサリオも当てはまる。昨季広島に入団したロサリオもエルドレッド、キラ、バリントン、ミコライオの4人が一軍に埋まっている状況だった。一軍に昇格したとしても、4安打放った翌日に枠の関係上、抹消されるという憂き目に遭った。それでも、ロサリオは腐ることなく、他の外国人選手が故障や不振で離脱した間に、穴を埋める活躍を見せ、66試合に出場して打率.336、14本塁打49打点の成績を残している。

 今季でいえばカラバイヨ以外にもナニータ(中日)、バリオス(ソフトバンク)といった入団時注目を浴びなかった選手たちがチームに欠かせない存在感を発揮。今後、日本で成功を強く願うハングリーな選手が外国人のトレンドになっていくのだろうか。