一人でするバーベキュー!

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一人旅は、楽しい。“教室内の一人ぼっち”は孤独だけど、“見知らぬ土地での一人”は寂しくない。周囲の目線が気にならないから。自分の世界に没入できるから。ピュアに娯楽を満喫できる。そういう意味で、世に言う「一人◯◯」の人気が高まるのは道理かもしれない。
……とは言っても、限度はある。「一人旅」はアリなのに、私は「一人ディズニーシー」が辛い。「一人焼肉」はどうだろうか? もちろん、辛くない人もいるでしょうね。

さて、辛くないならば、ぜひとも楽しんでいただきたい「一人◯◯」があります。それは、「一人BBQ(バーベキュー)」。ちょっと、脳内シミュレーションしてみてください。……億劫そうでしょ? 何がハードルって、機材の持ち出しと現場での準備が面倒だ。

というわけで、ご紹介したい。アウトドア用品ブランド「DOPPELGANGER OUTDOOR(ドッペルギャンガーアウトドア)」が3月より発売しているのは、その名も『オヒトリサマBBQグリル』(税別5,800円)。

じゃあ、まずは画像をご覧ください。……アタッシュケースみたいですよね。このフォルムが、ミソ。

ケースを開き、グリル網とトレイ(炭入れ・炭置き網)をセットするだけで、バーベキューの準備は完了! 脚部を利用し“卓上グリル”にトランスフォームさせれば、いつでもどこでもバーベキューをスタートさせることができます。

「炭入れ用のトレイや炭置き網、グリル網など全て収納でき、持ち運びも保管も簡単なスリム構造を追求すると、自然に“アタッシュケース型”にたどり着きました。車やバイクにも積み込みやすく、お一人でも、少人数でも、さりげなく良い感じでバーベキューを楽しんでいただけると思います」(開発担当者)
その光景はバーベキュー場へ勤務しに行くビジネスマンに見えなくもないが、正解は「一人BBQ」に前のめりな“一人好き”でした。

ところで、そもそもの話を聞きたい。確かに、「一人◯◯」への支持率は右肩上がりです。でも、よりにもよって何故「一人BBQ」に着目したのか?
「忙しい現代では、たった4人集めるだけでも事前のスケジュール調整が必要になります。一人なら、思い付いた瞬間に行動に移せますし、ドタキャンしてもとやかく言う人はいません。メンバーの好き嫌いで食材や焼き加減を調整することも、お腹が減っている時に肉を分け合う必要もありません。ただ黙々と、満足いくまで焼いては食べる。準備も撤収もすべてが自分のペース。手際が悪くても気になりません」(開発担当者)
ここまでは、納得だ。
「常識や世間体にとらわれずトライしてみると、一人BBQがいかに開放感に満ちたアクティビティであるかわかります。一人BBQこそ、実に現代人向きのバーベキュースタイルだと思うのです」(開発担当者)

異常なほどの熱意だが、ここで振り返りたい。以前、コネタで外部との接触を遮断する室内用テント『ぼっちてんと』&『ぼっちてんとサウナ』を紹介したことがあったっけ。
実はこれらのテント2種と今回の『オヒトリサマBBQグリル』、同じ開発者によるアイテムなんです。
「一人は、人間の最小単位。人が最もストレスなく行動できる人数だと信じています」(開発担当者)
そ、そうですか……!

いや、この自信は馬鹿にできない。「一人BBQ」に二の足を踏むタイプばかりではない。このコンセプトへの賛同者は多数でした。
「確かに『一人BBQ』へためらいを持つ方もいらっしゃいますが、販売の方は非常に好調です。発売からわずか2週間余りで初回生産分は完売しました。現在、追加生産中です」(開発担当者)

同社へ“賛同の声”も多数寄せられたそう。最も多いのは、「一人は気楽だ」というリアクションである。
「無意識にストレスを感じながら大人数BBQに参加していた人が、意外に多かったのかもしれません」(開発担当者)
その他、「これを持って一人旅したい」「釣りやツーリングに良さそう」「少人数にも使える」などの反響も届いているという。

そんなに言うなら、私も新境地を開拓しようかしら。そういや、近所に多摩川(バーベキュー場)もあるし。導かれてるとしか思えない。
(寺西ジャジューカ)