ACミランの象徴パオロ・マルディーニ(38)が今季限りでユニフォームを脱ぐ事が21日、判明した。同日付のコリエレ・デッロ・スポルト紙によるとマルディーニは「物事は順調とは言えない。両膝の状態が悪く、簡単な練習すら支障をきたしている」を理由に「今季終了とともに現役を退く」と衝撃の引退宣言をした。

1968年6月26日、ミラノで産声を上げたマルディーニは1985年1月20日、弱冠16歳でセリエAデビューを飾った。ACミラン一筋のマルディーニは代表キャップ「126」、W杯出場時間「2217分」の記録を樹立。セリエA出場試合数「591」、現在記録更新中のマルディーニはカルチョ界の象徴でもある。福祉活動にも積極的に取り組むマルディーニの姿勢は世界中から称賛されており、もはや一サッカー選手の枠を超える存在となっている。

前節対エンポリ戦、同僚DFコスタクルタ(40)とともに気迫溢れるプレイを披露したマルディーニだが、両膝はすでに限界に達していた。元代表監督チェーザレ・マルディーニから引き継いだ名門マルディーニ家の系譜。パオロの引退宣言により、現在ACミラン下部組織に所属する息子クリスチャン君に受け継がれる事になる。