父たちの胸中〜〜全米女子オープン第2ラウンド
宮里の父・優氏は、「予選落ちしたとしても、これも通過点。次につながるゴルフをしていた」と娘のがんばりぶりを讃えながらも、「ここまで来る準備が足りない。僕がこっちに来る回数も少ないし、準備不足」と、メジャーを目前にしての調整を振り返った。
予選落ちとなった金子は、「思ったようにショットもマネジメントもできてない。納得がいかない」と憮然とした表情。一方で、キャディ役を務めた父・勝美氏は、「僕の力不足」と娘を気遣っていた。
勝美氏は元・中日ドラゴンズの選手。優氏がプロのゴルフインストラクターとしての知識や経験を有する父親なら、勝美氏はプロアスリートとしての経験を有する父親ということになる。勝美氏いわく、「僕が全米オープンの（コースの）設定を知らなかった。テレビで見るのと実際にプレーするのとでは全然違う。お父さんの実力も上げなきゃいけない」。
優氏は、父親でありコーチである自分と娘の間に日本とアメリカという物理的な距離があることの難しさを痛感し、メジャーという舞台に万全の体制で臨むための施策が今後の課題になることを痛感していた。勝美氏は、父親である自分がゴルフの世界をさらに学ぶことで娘の手助けにならなければいけないことを痛感していた。
実際にプレーしているのは娘たち。その娘たちを支えようと胸を痛め、思案する父親たち。全米オープンそのものは、まだ予選ラウンドを終えたばかりだが、厳しい戦いの傍らで、ちょっぴり異なる戦いを垣間見た。
・[写真]宮里藍、ミシェル・ウィー - フォトギャラリー
