ライブドア<4753>グループをめぐる証券取引法違反容疑事件で、東京地検特捜部がライブドア社長の堀江貴文容疑者(33)らを逮捕したのを受け、IR(投資家向け広報)と会計が専門の早稲田大学大学院アジア太平洋研究科の花堂靖仁教授に23日、聞いた。

 花堂教授は「逮捕はやむを得ない。物事を実質で見ることを見逃し、形式が整っていれば何でもいいという判断で動いた結果だろう」と、同社幹部らの逮捕に対する感想を述べた。

 今後の動きについては「少なくとも司直が判断した以上、法の処罰を受けざるをえないのではないか。世論に裁判官も敏感になっているから、(堀江氏らが)裁判に勝てる見込みはないだろう」と話した。

 また、花堂教授は「ライブドアは、東証が求めている情報は開示できないだろうから、監理ポストに入り上場廃止にならざるを得ないだろう」と指摘して、「法によって罰せられるだけが責任の取り方ではない。弁護士を通していくらでも指示をだせるのだから、多くの人たちに対する影響を最低限にしながら、会社を存続させていくために必要な指示を出せるかがポイントだ」と語った。【了】

■関連記事
号外!堀江社長逮捕される
【速報】ライブドア社長ら4人を逮捕