【ファンキー通信】赤ふんどしが女性に大人気?!

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 「ふんどし」といえば、あなたは何を連想するだろう。

 大半の人は、お祭りで汗ばむ肌をこすり合わせながら熱気をムンムンに放つ男衆だったり、相撲の“まわし”を思い浮かべた人も多いのではないだろうか。戦国武将は、戦のときには必ず赤のふんどしを締めて出陣していたというくらいだから、ふんどしとは古来から男のシンボルを立派に守る勝負アイテムなのだ。

 しかし近代になり、普段からふんどしを身に付けるのは修行僧くらいとなった。このご時世、ふんどしに全く馴染みがない人も多い中で、実際手に入れるとなると購入場所も値段も皆目検討がつかない。

 ところが今、そんなふんどしに大きな変化が起きている。数年前から女性や若い男性の間でふんどしの売り上げが伸びているのだ。しかも、シルク素材の赤ふんどしがダントツに売れているとか。

 早速、ふんどしを製造販売している京都の今井織物株式会社の今井英之さんに話を聞いてみた。今井さんによると、一般家庭へのインターネット普及がきっかけではないかと言う。「うちはほとんどネット注文か電話販売ですが、3年ほど前から売り上げが伸びてきました。やはり、以前よりも手軽に注文できるようになったからではないでしょうか」

 また、店頭で買う恥ずかしさを感じずにすむという理由もありそうだ。最近はクラシックパンツと呼ばれる新しいタイプのふんどしも登場し、昔くささはない。従来のふんどしに比べ、臀部の割れ目に食い込む部分はやさしく覆うような形に変化し、ずいぶんと履きやすくなってきているのだ。

 では実際に、女性も購入しているという話も本当なのだろうか?「注文のうち2割は自分で使うために女性の方が購入されていますよ。でもやはり8割は60歳の還暦を迎える男性へのギフト用です」とのこと。

 「クラシックパンツ」はシルク素材の通気性・保湿性などを備え、締め付けず股間を無理なく保護してくれるなどのメリットがある。女性の場合は就寝時にリラックス下着として身に付けたりするそうだ。また、数年前に女性の間で、赤の下着が遠赤外線効果で体にいいと流行した。その時の影響が続いているのでは、と今井さんは語る。

 シルクなら肌触りも抜群。一度身に付けると、病み付きになる人もいるとか。是非一度試してみたいものだ。(文/verb)