かつて、反原発・脱原発運動といえば、おもに左翼と呼ばれる人たちによっておこなわれるものであった。長年、政権の座についていた自民党と右翼との距離が近かった。よって、体制が推進する原発を右翼は批判しにくく、逆に左翼は原発を批判すること自体が反体制を象徴する活動のひとつとなっていたように思う。そもそも、原発問題に左翼も右翼もない。今回の福島第一原発の事故とその後の経緯を見れば、多くの人はそう思うのではな