今のうちに見ておかないと、と思って、わざわざ関東から帰ってすぐに見に出かけたのだが、何と昨日の試合の前にケヴィン・ユーキリスは登録抹消されてしまった。
ほっともっとスタジアムは、イチローを見によく出かけたスタジアムだ。デーゲームは久しぶり。
大阪からは1時間かかるし、周囲には何にもない。ナイターの時など終電車が気になる立地。
しかし「こんなに美しかったのか」と思った。内野まで芝のグランドの美しさ、なだらかな傾斜の観客席も見やすい。良い球場だな、と思い直した。

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オリックス・バファローズが好調のためもあるだろう。三塁側はほぼ満員。
オリックスは前日まで楽天に5連勝している。
このチームにも、大物外国人選手、ユニエスキ・ベタンコートがいるが4/10に早々と登録抹消になった。
楽天の先発は左腕辛島、オリックスは新人の吉田一。どちらも無難な立ち上がり。

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3回に藤田の右へのタイムリー二塁打で楽天が先制。
前日書いたように「右翼への打球がやたら伸びる」という話を聞いたので、それも注目していたが、確かにこの日は本塁打こそなかったものの右への二塁打が5本も出た。

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右翼手が追いきれないような打球が多かった。はっきりは分からないが、打球は飛んでいるのかもしれない。

4回にオリックスが3点を奪って逆転。今年のオリは打線がつながっている。ソフトバンクから来たペーニャの好調が目立つが、それ以上にT-岡田が久々に元気で、5番に座ってしぶとい当たりを飛ばしているのが大きい。
ほんの数年前、オリックスはこの選手のチームだったのだ。生え抜きが元気だと、やはり盛り上がるのだ。

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新人、吉田一は、それほど球は速くはないが、制球が良い。そして緩急を使うことができる。完成度が高い。

吉田が6回1失点で引っ込むと、オリックス自慢の救援陣が上がった。
名人芸というべき制球力を見せた馬原、勢いのある佐藤達、そして貫禄のある平野佳と見ごたえがあった。

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ユーキリスがいない楽天で、怖い打者はAJ一人。相手にしてみれば、マギーのようなもう一人の主軸がいないから、この打者に集中できる。昨年も、やる気があるのは1〜2打席という感じだったが、今年はさらにそういう傾向が強い。
本塁打性の鋭い打球は飛ばすが、追い込まれると簡単に空振りした。スライダーにからきし弱い上に、最後は速球にも力負けしてフライを上げていた。
この大物も今年限りか。

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オリックスファンのお客さんは大喜びで家路に就く。
今年オリックス・バファローズは京セラドームに近鉄、阪急を含めた球団のミュージアムを作ったが、ほっともっとの壁面にも歴代の名選手を記念する壁画がある。

しかし、この壁画、近鉄ファンには、正視できないのではないか。パリーグ選手のごった煮。近鉄の二人が小っちゃくなっている。

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球団の合併は、やってはいけないことだ、と改めて思った。