欧州の舞台から早くも去ったマンチェスター・シティは、週末のプレミアリーグでマンチェスター・ユナイテッドとのダービーに臨む。ロベルト・マンチーニ監督はダービーを前に、ライバルのサー・アレックス・ファーガソン監督をチクリと刺した。

マンCは勝ち点3差でマンUを追っているが、得失点差では上回っている。彼らの後ろに続くのは、チェルシーとトッテナム、そしてウェスト・ブロムウィッチだ。それぞれ、マンUとは勝ち点10差。プレミアリーグはますますマンチェスター勢の争いとなっている。

「今はそう思えるかもしれないが、ユナイテッドが有利なままだよ。彼らはすでに素晴らしいチームで、夏に(ロビン・)ファン・ペルシと香川(真司)を獲得した。それに、彼らは上位にいることに慣れている。この15年間で彼らはすべてに勝ってきた。一方の我々は若いチームで、浮き沈みがあるのは普通のことだ。欧州でそうだったように、重要な試合で負けることもある。大事なのは、自分たちが昨季やったことをできるだけ早く忘れることだよ」

1勝もできず、イングランド勢として最低の成績でチャンピオンズリーグ(CL)から敗退したマンC。マンチーニ監督は、ヨーロッパリーグにも回らなかったことが春にアドバンテージになると認めている。一方で、欧州カップ戦で大きな結果を残していないと言われると、プライドものぞかせた。

「ファーガソン監督が初めて優勝したのが(就任から)7年後、初めてCLを制覇したのが13年後だったことを忘れてはいけない。だったら、CLで優勝するのに、私にはあと11年がある」

ただし、マンチーニ監督は今のマンCがゴールを奪うことに苦しんでいることも認めている。リーグ戦ではマンUより11ゴール少なく、ここ5試合では4ゴールしか挙げていない。

「今はユナイテッドの方が上だ。彼らの方が我々よりも良い。負けても首位だというアドバンテージもある。だが、ダービーは特別な試合だ。シーズンにおいては、ほかよりも重要な試合というものがある。我々がオールド・トラフォードで勝った(6−1)去年のようにね。またそうなることを願おう」