歴史が変わったのは、18時45分(現地時間、以下同)だった。パリ・サンジェルマン(PSG)のレオナルドSD(スポーツディレクター)が記者会見で、「合意した。取引は成立したよ。ズラタン・イブラヒモビッチは我々の選手だ。PSGの歴史をつくるだろう」と明かしたのである。

もはや疑いはない。決定的となったのは、17日朝に行われたレオナルドSDとミーノ・ライオラ代理人の交渉だ。年俸1200万ユーロ(約12億円)にボーナスを加えた3年契約をベースに、両者は合意。18時30分に2人は握手をかわした。

その後、レオナルドSDは冒頭の記者会見へと臨み、「ズラタンは非常に強い選手だ。PSGの歴史をつくることができるカンピオーネの一人だね」と続けている。また、今回の取引において、ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役と友好関係にあることの影響を聞かれると、レオナルドSDは「ミランとの関係がこの取引を実現させたということは、あるかもしれない。だが、取引が成立するのは3者が合意した場合なんだよ」と答えている。

一方、ライオラ代理人は『ガゼッタ』の記者に対し、次のように語った。

「ズラタンのキャリアにとって、非常に重要な決定だった。こういった類の決定はすべてそうだが、彼も長く考えることを必要としたよ。だが、一つの愛を失っても、すぐに次の愛を見つけることはできるんだ。私は、これでパリにはモナリザ以外にも見るべきものが訪れたと思う。遠くからながめるしかできない人たちがいる一方で、PSGやマンチェスター・シティのように、それを買える人たちもいるんだ。そして、PSGはイブラを獲得することで、夢を実現させられるだろう」

そのイブラヒモビッチは、17日のうちにパリ入り。18日にメディカルチェックを受け、15時から記者会見に臨む。

なお、フランス『レキップ』によると、PSGの投資はDFチアゴ・シウバやイブラの獲得で終わらないようだ。同紙によれば、PSGはまた別のスター、レアル・マドリーMFカカーを狙うという。