女子ワールドカップ


イタリア人の血を引くアメリカ女子代表GKホープ・ソロ。驚異的な反射神経でPKをセーブし、ブラジル戦勝利の立役者となるまで彼女がテレビや新聞で騒がれることはほとんどなかった。女子サッカー界のリオネル・メッシとも称されるスーパースター、マルタを擁するブラジル代表をPK戦で破ったゲームでホープが見せたセービングは女子サッカー界の歴史に残るだろう。


さらに特筆すべきは女子サッカー人気の向上にある。大会全体で90万枚のチケットが用意され、70万枚を売り上げた。スタジアムはどの試合も満員で、普段あまり陽の当たらない女子サッカーがこれほどまでに盛り上がりを見せているのは観衆によるところも大きい。


人々を惹きつけたのはホープやビルギット・プリンツ、マルタといったスター選手の登場、さらにテクニックやスピードを向上させ、試合をよりスペクタクルなゲームに発展させた女子サッカー全体の努力の賜物と言える。


もちろん開催国がサッカー大国のドイツであることも忘れてはならない。約120万人とも言われるドイツの女子サッカー競技人口はアメリカに次いで世界第2位を誇る。サッカーの楽しみ方を知っているドイツ人の姿は、2006年の男子ワールドカップを開催している時と何ら変わらない。


しかし、男子のサッカーとは一線を画すように極度のプレッシャーとは無縁である。ブラジル戦に集まったアメリカ人ファンの中には「Marry me, Hope, I’m Solo」と書かれた横断幕まで見えた。美しい瞳に抜群のスタイル、GKとして最高の手を持つ彼女に人気が集まるのは当然かも知れない。




【関連記事】
総統閣下がピンクのユニフォームにお怒りのようです
マウリ「ティフォージとの関係は最高。彼らのサポートが必要だ」
鳴り止まないアンチ・アマウリの声 ティフォージからは”売却せよ”
リヒトスナタイナー「ユーベはどんな時でもユーベだ」
ファビオ・カンナバーロ引退「ブッフォン、僕の代表キャプテン記録を抜いてみな!」