ミラノダービーに敗れたインテルは、ミランに0−3と敗北を喫したことを忘れ、ページをめくらなければならない。少なくとも理論上は、インテルは3日からシャルケとのチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝のことを考え始めている。

3日はダービーが終わって初の練習、そして4日になれば、シャルケとの一戦はもうその翌日だ。5日、インテルはダービーでのひどい記憶を打ち消すために、再びサン・シーロへと戻る。レオナルド監督は再び「友好的なスタジアム」を取り戻し、裏切り者呼ばわりされることはないだろう。ハビエル・サネッティ率いるチームは、ピッチで再びCLのアンセムを聞くことになる。

負傷者がおり、ブンデスリーガでの順位でも遅れを取っているシャルケは、インテルが電車をホームへと戻すのに適した対戦相手に思われる。ミランとの試合と比べ、FWサミュエル・エトーは抑えようのないボンバーに戻らなければならず、中盤はボールを取り戻し、DFマイコンは中盤を越えようとしなければならない。

ディフェンスでは、ダービーに続いて出場停止のDFルシオを欠くことになる。中央はDFクリスティアン・キヴとDFアンドレア・ラノッキアが再びコンビを組むだろう。ただし、そのダイナミックさが中盤で役立つサネッティを自由にするために、キヴを左サイドバックへ戻すという可能性も高い。中盤はダイヤモンド型に戻るだろう。

前線では、FWジャンパオロ・パッツィーニを起用できないが、FWディエゴ・ミリートが先発に復帰するはずだ。ダービーでの出場時間は何の役にも立たなかったが、これは試運転だったと考えられる。シャルケ戦を見据えたテストとしての30分間だった。最高のコンディションではないだろうが、もはやそれに難色を示している場合ではない。真のプリンシペ(王子の意。ミリートの愛称)が必要であり、プレーしながらでしか、真のプリンシペに戻ることはできないのだ。