スイスに本社を置くドイツ語紙NZZはこのほど、「日本の震災後、中国人は日本に対して『もう2度と冷たい態度はとらない』と言わんばかりの態度を示している」と報じた。3月31日付けで環球時報が伝えた。

 記事は、命にかかわる危機的状況において、重要となるのは儒教の美徳でもある「平常心」と「忍耐」の2つの要素だと指摘し、「震災時に日本人が見せた落ち着きと忍耐力は中国人に深い感銘を与えた。中国人にとってこのような集団の力を見るのは初めてのことだったからだ」とした。

 さらに、被災した日本人が見せた規律と自己抑制、個人の感情を抑えて集団に従う精神は、中国人を敬服させたと報じた。

 中国人の大多数は日本の震災に同情を寄せ、隣国の姿から厳しい試練にいかに耐えるかを学んだ。しかし、一部には引き続き日本に不信感を抱く者もあるが、多くの中国人は永遠の敵対関係は恨みを生み続けるだけだと考えていると報じたうえで、「中国の人道援助が過去の摩擦を軽減した」と主張した。(編集担当:畠山栄)



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