担当M(以下M):アジア大会、初戦の中国戦で日本は3−0と完勝しました。ぱちぱちぱち。

ラモス(以下R):ホント、素晴らしかったですね。戦い方がとてもよかった。相手はホームだから、最初にガツンと来るのはわかっていたと思うんですよ。そして実際に攻めてきた。そこをうまく耐えて得点しましたね。あのワンチャンスをものにできるのはサイッコーですよ。

M:前半の終了間際と後半の立ち上がりにはピンチもありました。

R:そこを凌いで追加点、手をゆるめずにとどめの一発というのは理想の展開でしたね。3点目を取ったあとは中国も諦めたようにプレーしていました。中国の諦めが早いというのは昔からなんですけどね。

M:中国はちょっとおとなし過ぎる気がしました。

R:僕の現役のころは激しかったですからね。観客も含めて殺気があった。僕やカズがボールを持つとすごいブーイングでした。

M:観客まで含めておとなしいというのは、中国が国際大会を開催するのにふさわしい環境を持っているのか、あるいは国際大会を誘致したいからなのか、といろいろ推測してたのですが……。

R:それはわかりませんけど、もしかしたらワールドカップ誘致前だから、ということがあったのかもしれませんね。でも、ともかく日本は大切な初戦を完勝で終わりましたし、このままの勢いでグループリーグを3勝、無失点で乗り越えてほしいですね。関塚監督はチーム作りをするのにあまり時間がなかったはずですが、素晴らしいチームを作っていますので、決してできないことではないと思います。

M:ますます楽しみになってきました。ところでラモス監督率いるビーチサッカー日本代表もイランと練習試合を行っていましたね。初戦が1−7で2戦目は0−0でした。

R:イランはアジアのトップクラスなんですよ。初戦は若手を中心に挑んで、厳しい相手に誰がどこまでできるか試してみました。いい内容の試合だったのですが、ミスが続いて大敗してしまいました。2戦目は去年のワールドカップのメンバーを中心にして戦って手応えを得たんですよ。

M:ビーチサッカー日本代表は来年のワールドカップを目ざしていますし、U-21日本代表はアジア大会の好成績も目標でしょうけど、来年のオリンピック予選突破を目ざしています。どちらも新しい年に向けて期待が高まりますね。

R:ホント楽しみです。やっぱり日本代表という名前がつくと負けたくないですからね。みなさん、どっちも応援よろしくお願いします!!