7日のEURO12予選でイタリア代表と対戦するフェロー諸島代表。小さな国ではあるが、彼らは試合を前に、自分たちを強く見せようと声を上げている。チームを率いて2年目となるアイルランド人のブライアン・ケール監督が、フィレンツェ市内のホテルで試合について述べ、イタリア国内での練習ピッチについてもあらためて不満を示した。

「2週間前、我々は問題を抱えていた。練習ピッチを見学するために、ロンドンからイタリアへ来る飛行機についてだ。満席だと言われ、ピッチを見ることができなかったんだよ。そして昨日(5日)、練習施設を見たら、まったく期待とは違うものだった。特に、イタリアのようにサッカーに関して進んでいる国だからね」

「私が住んでいるところには、昨日練習したところよりも良いピッチが、少なくとも200はあるだろう。がっかりしたよ。U-21代表のキャプテンであるクリスティアン・モウリセンが足首を負傷した。明日の試合に出られるかは分からない。フェロー諸島の羊(約9万頭)ですら、あのピッチの芝を全部食べるのに1カ月が必要だろう。2つ目のピッチもまったく良くなかった」

「もちろん、我々にとって明日は難しい試合になるだろう。我々はグループで4ポイント以上を得たいと思っている。アウェーでもゴールを決めるようになっているし、それはエストニア戦のゴールが示しているだろう。我々のチームは若い。8人がU-21代表でもプレーできるんだ。プロの選手は4人だがね」

「イタリアは監督も選手も新しくなったんだよね。ファビオ・カンナヴァーロのようなチャンピオンはいなくなった。だが、以前はベンチにいた選手たちが、今はスタメンになっている。(アントニオ・)カッサーノ? すべての監督が、それぞれのチョイスをするものだ。どんなチームでも、管理するのが特殊な選手が2人くらいいるものだよ。(マルチェッロ・)リッピ監督には素晴らしい経歴がある。彼は彼のチョイスをしたということだ。ただ、カッサーノは素晴らしい才能を持っている」

「南アフリカ・ワールドカップでのイタリアの問題には驚いた。最近のチャンピオンズリーグでも、イタリア勢はあまり力がない。昨季はインテルが優勝したが、イタリア人選手は少なかった。とにかく、イタリアサッカーの伝統は常にソリッドなところにある。彼らが国際舞台のトップクラスであることに変わりはない。クラブレベルでも代表レベルでもね」