のし上がるためなら「全力で歌わせてもらう」／『大奥』完成披露舞台挨拶
柴咲、二宮ともに時代劇初挑戦で初共演。男女の役割が逆転した江戸でありながら、武士道を貫く水野祐之進を演じた二宮は「撮影そのものは短い期間だったのですが、監督を含め、新しい時代劇、新しい大奥が完成したと思っている」と感想を述べた。女将軍・吉宗を演じた柴咲は「初の時代劇ということではあったのですが、気負うことなく、役にとらわれることなく芝居ができたと思っています」とコメント。
「柴咲さんの女将軍はいかがでしたか？」という問いに二宮は「すごくいいにおいがしました」と意味深発言。あわてて「いやいや、説明しましょう。いい表情とかいい芝居というのは当然で、それに加えて人間くささ、女の子くささもあって、いい意味で香ってくるというか、演じていても見ていても、あ、さすがだな、と感じたという意味です！」と取り繕う一幕も。
そして、「ドロドロした人間模様がある大奥で、のし上がるとしたらどんな手段を選びますか？」という問いに、二宮は「嵐のデビュー曲から全シングルを偉い人の前で本気で歌ってみたいと思います！」と笑いを誘い、同じ質問に柴咲は「私はそんなに出世欲がないのであまり実感がわかないのですが、偉い人の前では甲斐甲斐しく尽くします」と、控えめなコメントとなった。
最後に金子監督は「江戸という時代は戦争も革命もなく、世の中がひっくり返ることがない時代。この物語に登場する人物たちはそれを全部わかっていて、システムの中で生き抜くには“うまく生きる力”だったり“うまいこと言う力”が必要だったりするわけです。そういった点って現代にも似てるなと。この作品は形こそ時代劇ではありますが、気持ちは現代劇のつもりで撮っていますので、難しくはないはずです。小学生からお年寄りまで、男性も女性も、国籍も問わず楽しんでいただける作品なのではと思っています」
「大奥」は10月1日より丸の内ピカデリーほかにて全国公開。
■映画「大奥」【オフィシャルサイト】
