上木彩矢(撮影:野原誠治)
 2006年3月、シングル「Communication Break」で堂々のデビューを果たしたロックヴォーカリスト、上木彩矢。疾走感溢れるロックナンバーを収めたファーストアルバム「Secret Code」から、続くセカンドアルバム「明日のために 〜Forever More〜」ではミドルテンポの中で表情豊かな歌唱力を披露。ライブパフォーマンスを重ねるごとに確実な進化を遂げ、23歳の誕生日を迎えた今月10日、力強さと切なさを携えたサードアルバム「Are you happy now?」をリリースした。

――今回は本当にギリギリまで制作されていたようですが、作業を始めたのはいつ頃からだったんですか?

上木彩矢(以降、上木):2月には動き始めていましたね。とは言っても今年はあまり期間を空けずにシングルを出していて、その合間を縫って制作した感じです。

――最終的に選ばれた14曲以外にも、候補曲はいくつかあったんですか?

上木:そうですね、まだまだあります。

――1番最近に作った曲は?

上木:13曲目の「Best of my love」が1番最後でしたね。

――サードアルバムとなりますが、制作期間は過去2作と比べてどうですか?

上木:トントンですかね。ただ去年までと違うのは、今回はもう去年の年末から「来年はどうしようか?」という計画を立てて、「今年の9月ぐらいにアルバムを出そう」という話は出ていて。今年はそれに基づいて動いているので、特に大きなトラブルもなく計画通りにいった感じですね(笑)。

――「どんなアルバムにしよう」というイメージはありましたか?

上木:去年の段階では漠然と「作ろう」という感じだったんですけど、シングルをリリースしていって、アルバムの片鱗が見えてくる頃には、コンセプトとして“リアルなもの”というのが根底にあって。あとは最近、自分の思う“答えを見つけた音楽”みたいなものを形にしよう、ということをコンセプトに置いていました。