Aira Mitsuki
 “6千分の1のシンデレラガール”として、昨年8月にインディーズで発表したシングル「カラフル・トーキョーサウンズ・No.9」から、今年3月に北京五輪へのリスペクトソング「チャイナ・ディスコティカ」でメジャー・デビューを果たしたAira Mitsuki。9月3日に待望のファーストアルバム「COPY」の発売を控える中、今月23日には六本木・morph tokyoにて初のワンマンライブ「Aira Mitsuki 1bit DISCO EXPO PiCOPoP trattoria」を行なった。

 夏の終わりを告げる雨の六本木で、Aira Mitsuki初ワンマンは女性限定の「Girly Side」と「Darling Side」の2公演で開催。15時半、会場に低音が鳴り響く中、ステージ上の白幕に「Aira Mitsuki」の文字が映し出されると、近未来な「COPY」ジャケットから現実世界へと飛び出したかのようなAira Mitsukiがダンサー2名を従えて登場。スペイシーなサウンドに合わせてアンドロイドのようなロボットダンスを見せる「GALAXY BOY」からライブがスタートした。

 北京五輪へのリスペクトソング「チャイナ・ディスコティカ」では客席から手拍子が沸き起こり、中にはAiraの振り付けを真似て一緒に踊る女子の姿も。歌い終えたAiraが一旦ステージから姿を消すと、ステージには「今日は新曲やります」との文字が映し出され、客席からは歓声が上がる。続く「MCはしゃべりません」との文字には物足りない様子だったが、「理由は、滑舌悪いから(笑)」との説明には納得した様子?で笑いが起きていた。

 「Darling Wondering Staring」と自らタイトルコールをすると、回転するミラーボールの光に照らされて、幻想的なムードの中でしっとりと歌って聴かせる。9月21日の二十歳の誕生日をいち早く祝福する観客の「ハッピーバースデー」に迎えられ、今度は「カラフル・トーキョーサウンズ・NO.9」の衣装で登場。ロックファンお馴染みのギター・リフがシンセリードの音色へと変貌を遂げ、バキバキに生まれ変わったレニー・クラヴィッツの名曲「Rock'n Roll Is Dead」では、キュートな前半とは一転してクールなダンスパフォーマンスを披露した。続く「Swallowtail D.A.N.C.E」「Beep Count Fantastic」とサウンドの高鳴りに同期していくかのように、場内の空気は緊張感を増していった。

 この日最初のMCではガールズトークを繰り広げ、夏の哀しいエピソードを告白すると、嬉しいニュースとしては10月29日にメジャー・セカンドシングル「ロボットハニー」をリリースすることを発表。コーネリアスの名曲をキラキラにカバーした「STAR FRUITS SURF RIDER」では、シンセサイザーと2本のマイクを駆使してキュートなパフォーマンスを披露した。再び白のミニワンピースに着替えて登場すると、一年前にAira Mitsukiがこの世に生まれた曲「カラフル・トーキョーサウンズ・No.9」を。そして本編最後は「アルバムで1曲作詞をした曲です。みんなを想って書いたので、みんなのためにプレゼントしたいと思います」と「Happiness land」を気持ちを込めて届けると、「ありがとうございました。Aira Mitsukiでした」とステージを後にした。

 鳴り止まない女子たちの「Aira !」コールに呼ばれて、アンコールでは白の「Aira Mitsuki」Tシャツとデニムのショートパンツに着替えて登場。「イエロー・スーパーカー」を歌い終えると、「半年前、女の子だけのワンマンをやるのは自信が無かったんですけど、スタッフやAira的にも頑張って、こんなにたくさんの人たちが来てくれて、本当にありがとうございます。」と感極まった様子で打ち明ける。「この一年で成長した所とか、等身大のAiraを今日は見せられたらいいなと思ってやりました。あと1曲踊れますか?」と、最後は再びデビュー曲「カラフル・トーキョーサウンズ・No.9」を会場が一体となって一緒に歌うと、アルバム「COPY」発売日の9月3日からスタートする発売記念インストアイベントでの再会を誓い、観客一人一人と握手を交わして見送った。