■第3試合 140ポンド/3分5R
ウィルソン・ヘイス vs ブライアン・キャラウェイ
○[3R終了/判定]×

サンパウロ出身、ホベウト・ゴドイから黒帯を受けた米国在住のヘイスは、フェザー&バンタム級で注目の存在。しかし、いきなりキャラウェイの右ストレートを浴び、腰を落とす。距離をとって、カウンター狙いのキャラウェイだったが、ヘイスの最初のテイクダウン・アテンプトであっさりとグラウンドになると、15分に渡るテイクダウンショーが幕を開けた。

左側へ一本足を抜き、さらに脇差しパスガードに成功したヘイスは、キャラウェイが足を戻してくると強烈な左パウンドを落としていく。スタンドではキャラウェイがリーチの長さを利用し、単発のパンチ攻撃で攻勢に試合を進めるが、ヘイスは再び片足タックルからテイクダウンに成功する。今度は右側へパス狙いから、そのままマウントへ。左パウンドを落とし、キャラウェイが背中を向けるとバックマウントを奪ったヘイスだったが、前方に体重が掛っており、振り落とされてしまう。

ヘイスのシングルレッグにヒザを合わしたものの、キャラウェイが3度目のテイクダウンを奪われたところで、1Rが終了した。

サウスポーの構えから、すぐにテイクダウンに成功したヘイス。キャラウェイはスクランブルから立ち上がると、強烈なヒザ蹴りをヒットさせる。追い打ちのパウンドを落とされたヘイスは、ヒールホールド狙いから片足タックルに移行し、辛くもトップを奪い返す。

ヘイスはパスとパウンドのコンビネーションで、グラウンド戦を支配し続けるが、キャラウェイもケージを蹴るなどして、ポジションを回復、最後は立ち上がることに成功する。試合がスタンドへ戻ると、すぐに片足タックルを狙うヘイス。スタミナのロスも激しく、バランスを崩すと自ら引き込み、ハーフガードを取る。直後にもぐりからリバーサルと柔術黒帯らしく、トップを奪い返したヘイスはさらにパスガード。バックをキープした状態で、キャラウェイの顔面にヒザを放つ。

スタンドの打撃戦ではキャラウェイに分があるが、ヘイスがテイクダウンとアグレッシブな寝技でペースを握ったまま、最終ラウンドが始まった。

キャラウェイのヒザがボディから顔面にヒットしたが、ここでもヘイスがテイクダウンへ。対戦相手のキャラウェイだけでなく自分との戦いの様相を呈してきたヘイスは、マウントを奪取するもロールを許し、この試合2度目のガードワークへ。ここでも腕十字からヒザ十字、さらにリバーサルに成功するヘイス。

キャラウェイは直後に立ち上がるが、すぐにテイクダウンを許してしまう。意地でもグラウンドをキープするヘイスに、観客からブーイングが飛ぶも、キャラウウェイがリバーサルから立ち上がると一転、客席から大歓声が起こる。フライングニーを狙ったキャラウェイ、ヘイスはその蹴り足をキャッチし、命綱といえるテイクダウンへ。ヒザ蹴りをヒットされ、何度か危ないシーンがあったヘイスだが、この命綱が最後まで彼を支え続け、3−0の判定勝ちを収めた。

EXC『SATURDAY NIGHT FIGHTS』全試合結果一覧へ