FIFAのゼップ・ブラッター会長が7日、相手の選手生命を脅かすような悪質で危険なタックルをした選手に対し、厳罰を検討していることを明かした。サッカー界からの永久追放や、刑事訴追などの処分が考えられている。
 ブラッター会長は「悪質なタックルが、現代のサッカーにおいてもっとも大きい問題の一つである」とし、「許容範囲はない」と強い姿勢で臨む意志を見せた。
「故意にそういったプレーをする選手は、サッカーから締め出さなければならない。サッカーの試合で起ころうがどこで起きようが、相手を傷つけたのなら、それは犯罪であり、そのように扱われなければならない」
 最近では、イングランドのプレミアリーグで、アーセナルのFWエドゥアルド・ダ・シウヴァが、バーミンガムのDFマーティン・テイラーに足の裏を見せる強烈なタックルを受け、左足を骨折。全治9カ月の重傷を負った。しかしテイラーに悪意があったかどうかはわからず、本人はなかったと主張している。