日本人選手の増加している現状にも、イチローには満足できるレベルでないようだ(photo by B.O.S)

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イチローは、日本人メジャーリーガー100人が理想―。シアトルの地元紙「シアトル・ポスト・インテリジェンサー」紙の電子版は、3日付けで、イチロー外野手に関する長文記事を掲載。現在、17人の日本人選手が大リーグでメジャー契約を結び、さらに5人の日本人選手がマイナー契約を結んでいるが、イチローにとって、その数は満足できる数字ではない、と伝えている。

 「ほとんどの日本人選手が大リーグでプレーしない限り、誇りには思いませんね。50人とか、100人の選手という話です。僕の理想とするのは、日本人選手がメジャーリーグにこようと、もはやメディアが取り上げないという状況です」

 イチローが01年に野手としてメジャーに移籍して以来、投手だけでなく、多くの野手も大リーグにやってきたが、イチローは「自分が、(後に続く人のために)舗装を施したなどとは思いません」とキッパリ。ワールドベースボールクラシックでもみせたように、イチローには、日本野球に対する強いプライドがあるようだ。

また、同記事の中で、オープン戦で対戦したカブスのピネラ監督が新人の福留孝介外野手に関して、注目コメント。「イチローにだって、調整方法についてこっちから何か言ったりしたことはなかった。そして、イチローはちゃんとやった。また時期は早い。これまでやってきた通りに調整していけばいい。イチローもそうやってきたし、それでうまくいったんだ」と心配を一蹴している。

イチローの新人時代にマリナーズの指揮官だったピネラ監督は、福留にも特別な調整指示など出さない意向。イチロー流操縦術で、福留の打撃上昇に期待しているようだ。【USA通信】