北京五輪を目指すU-22日本代表は22日、最終予選の初戦をU-22ベトナム代表と対戦した。開始早々から怒涛の攻撃を見せるも、得点に結びつけることが出来ずにいた日本。前半終了間際、DF青山直晃の得点で1−0で勝利を収めた。

 格下のベトナム相手に序盤から最終ラインを高く保ち、積極的に攻撃を仕掛けた日本。とりわけ右サイドの水野晃樹がスピードのあるドリブルを武器に、何度もチャンスを演出した。また同サイドの細貝萌も果敢にオーバーラップし正確なクロスを供給。それでも得点は奪えず時間だけがいたずらに過ぎていった。

 そして迎えた前半終了間際、攻めあぐねていた日本がセットプレイでようやく試合を動かす。右コーナーキックの場面で、キッカーを担当した柏木陽介がニアへスピードのあるボールを送ると、青山が強烈なヘッドを叩き込み先制点を上げた。それまでに日本は、再三に渡ってセットプレイのチャンスを掴んでは、ベトナム守備陣に跳ね返されていた。それだけに最高の形で前半を終えることに成功した。

 後半に入っても日本は手を緩めない。前半はU-22代表での初出場に精彩を欠いていた柏木が徐々に積極的にボールに絡み味方を操る。24分には、平山へ絶妙なスルーパスを送るなど、才能の片鱗を見せた。

 ただ追加点にはなかなか結びつかない。2次予選から反町監督が信頼し続けている平山は決定力不足を露呈。再三に渡るチャンスを物にできなかった。試合はそのまま1対0でタイムアップ。終盤には相手に攻め込まれ危ない場面を作られるなど、追加点の重要さを痛感させられる試合となった。

 第2戦は9月8日に行われるアウエーのサウジアラビア戦。さらに12日には、ホームでのカタール戦が控えている。選手たちはJリーグが佳境に入り負担が大きい中、長距離移動をこなさなければならない。この厳しい環境をどう乗り越えるのか。反町監督の手腕が試されるとともに五輪代表の運命を決める連戦になりそうだ。

【試合速報】U-22日本代表 vs U-22ベトナム代表 - 20:30キックオフ!
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