大木温之

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 1987年の結成から今年で20周年を迎えた、大木温之(ボーカル&ベース)、安孫子義一(ギター)、佐藤シンイチロウ(ドラム)からなるロックバンド、Theピーズ。6月8日にはTheピーズとして初めてライブを行った想い出の場所、東京・下北沢屋根裏で120人限定の前夜祭を敢行。翌9日に行われた20周年記念ライブには、多くのスペシャルゲストが祝福に駆けつけた。

 会場となったSHIBUYA-AXは2階席も含めて超満員。観客が入りきらなかったために予定を30分ほど押してライブがスタートした。スペシャルゲスト一人目は、「Theピーズの“ピー”は、ピーちゃんの“ピー”」という紹介で、佐藤と共にthe pillowsとして活動する真鍋吉明が登場して、安孫子とギター二人でイチャイチャ。まだ序盤にも関わらず「最年長のシンイチロウさん(42)にはちょっとお休み頂いて」と、The Birthdayのクハラカズユキが代わりに威勢のいいドラムを叩いたりと、大木独特のゆるいMCによってライブは和やかなムードで進んでいった。

 最年少ゲストとなった銀杏BOYZの峯田和伸(29)は、大木(41)と一回り違いとなり、Theピーズの音楽が彼らの後の世代に与えた影響の大きさを実感させた。色々な意味で一番の盛り上がりを見せた大木の双子の弟・TOMOVSKYや、Theピーズ活動停止中に大木に声を掛けたというウルフルズのトータス松本、2003年に期間限定でO.P.KINGとして活動をともにした奥田民生と真心ブラザーズのYO-KINGなど、彼らの歴史と人間的な繋がりを強く感じさせる3時間のライブとなった。

 Theピーズは2006年5月に雨の中、日比谷野外音楽堂で行ったライブの模様を収めたDVD「HIBIYA-REVENGE」を6月6日に発表。また、5月26日から東京で、6月23日から大阪で公開の映画「日が暮れても彼女と歩いてた」と、10月から全国公開となる映画「逃亡くそたわけ〜21才の夏」では、彼らの楽曲が主題歌として使用されている。

Theピーズthe pillowsBirthdayウルフルズ奥田民生YO-KING - アーティスト情報

日が暮れても彼女と歩いてた
逃亡くそたわけ-21才の夏-