英会話プライベートレッスン 外国人女性が陥る危険なワナ
千葉県市川市のマンションで英国人女性リンゼイ・アン・ホーカーさんが遺体で見つかった事件を受け、英会話のプライベートレッスンの現状に注目が集まっている。死体遺棄容疑で指名手配された市橋達也容疑者が、被害者女性のホーカーさんのプライベートレッスンを受けた後、事件が起きたのではと見られていることが発端だ。中には、男性から「ワイン飲みながら」と誘われる例もあるそうで、危険と隣り合わせなのだ。
2007年4月3日の日本テレビ「ザ・ワイド」の中でも「女性外国人講師 座談会」と銘打ちこの問題を取り上げた。女性外国人英会話講師ら3人が質問に答える形で現状の一端を語った。
その場で現金をもらえるのが魅力
番組では20歳代から40歳代の外国人女性らが登場。英会話講師経験者という。
出演した3人は、異性とのプライベートレッスンに危険性を感じているようで、英会話スクールでは、プライベートレッスンを禁じている所も少なくないという。それでも、レッスンを行っている人たちがいるのはなぜか。「現金をその場で得られることが大きい」とうち1人は話した。
「異性とのレッスンを受けるか」の問いには2人が「×」、1人が「知っている人なら」と条件付きで受けると答えた。しかし「受けない」と答えた内1人は、「友人には(異性と)レッスンをしている人がいる。『ワインを飲みながら』とかいわれてホステスみたいになっちゃう」と指摘。英会話を学ぶという目的から離れがちな「生徒」もいるようだ。
「今回(市川の事件)のようなことがいつか起きると思っていたか」には、2人が「○」、1人が「喫茶店でレッスンしてれば起きなかった」と驚いた様子だった。
4月4日付け(3日発売)の東京スポーツによると、「かつて『NOVA』に勤務していた外国人講師」の話として「給料は時間数払いでとても高いとは言えない。だから個人レッスンで副収入を得る方法を選ぶのです」と解説している。副業として個人的に行っている、という認識だ。
顔写真が付いた講師一覧が現れる「紹介サイト」
ネットで「英会話 プライベートレッスン」をキーワードに調べてみると、「カフェで外国人講師とマンツーマン」などと様々なサイトが現れる。英会話スクールが、マンツーマンの授業をする際に「プライベートレッスン」の呼称を使うことも多いようだ。一方、性別や年齢の条件を入れた上で検索すると顔写真も付いた講師一覧が現れる「紹介サイト」もある。会員登録すれば、「講師のメールアドレスを教えます」といった類だ。
一方で「プライベートレッスン、イコールアルバイト、という印象は間違い」と話すのは、都内でプライベートレッスンを中心に英会話クラブを運営する男性。まじめな講師、生徒さんが多くいると指摘した上で,それでも「明らかに英語習得よりデート目的の人はいますね。ストーカーになりかねない感じの人とか」と認める。これまでの学習歴や目的、どういう講師を希望するか、を面接すると「これは勉強目的ではなさそう」と分かるという。「そういう場合は、やんわり断りますね」。危険は転がっていそうで注意が必要だが、「仲介する人なり組織なりを立てるのが大切、かなり多目的の接触を防げると思いますよ」とアドバイスした。