熱心な多くのファンが集まった高阪剛『TK式格闘学会』、第2回は4月15日に行われる!

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PRIDE、UFCの解説でもお馴染み、昨年5月に選手を引退をした“世界のTK”高阪剛は、11日港区赤坂にあるオフィシャルジム・A-SQUAREにて『TK式格闘学会』を開催した。

『TK式格闘学会』とは、格闘技界随一の理論派・高阪による総合格闘技の深層に迫る技術セミナー。ファンは見る目を養い、競技者は試合の勝敗を左右する重要なポイントを見極める力をつけることができる。

セミナーの冒頭、高阪は、「総合格闘技の試合では、針の穴に糸を通すようなことをいくつもやっている。ただ見て過ごすだけではなく深いところまで見てほしい」と語り、解説は3日にアメリカ・オハイオ州で行われた『UFC68』のレナート・ババルvsジェイソン・ランバート戦からスタートした。

ババルが打撃で相手の脇をあけ、そのスペースへタックルを狙いテイクダウンを奪うシーンを試合のポイントとして挙げ、モニターで試合を流しながら手振り身振りを交え、時折、伊藤博之を相手にわかり易く解説。途中で、高阪は「ランバートがババルの膝蹴りに対し、1Rでやった打撃と、KOで下した打撃と何が違うでしょうか?」と逆に参加者へ質問する場面もあり、答えは、ババルの左の膝蹴りを受けない為に、右ではなく半身となる左のパンチを選択したということだった。高阪が「意識的にやったことか自然に出たのかは分からないが勝つために必要な部分」と説明を加えると、その技術の奥深さを知った参加者からは溜息が漏れた。

その後もセミナーでは、マット・ヒューズvsクリス・ライトル、リッチ・フランクリンvsジェイソン・マクドナルド、マーティン・カンプマンvsドリュー・マクフェデリース、最後はメインイベントで行われたUFCヘビー級選手権試合、ティム・シルビアvsランディー・クートゥアを解説した。

シルビアvsクートゥアはリーチ差、身長差のある闘い。高阪は「一瞬でも迷いがあったら相手の懐には飛び込めない」と語り、スタンドで両者が向き合っている状態を“(不利な)ランディにとって心拍数の上がる距離”と独特な表現で説明。また、「終盤には下半身の安定により勝負が決する」と力説しながらも、終了間際にクートゥアがシルビアにタックルを決めたシーンを「ここは根性です」と話し、笑いを誘う場面も。

その後質疑応答でも、熱心な参加者から質問が相次ぎ、第2部では、大半の参加者が残り1部で解説した技術をベースに身体を動かした。

「見る側が知っててみるのか、知らずにやり過ごすのか。それによって濃さが変わるんですよ」と話した高阪。第2回『TK式格闘学会』は、4月15日に行われる。


■第2回『TK式格闘学会』
日時:4月15日(日)1部15:00〜16:30/2部16:45〜18:00
題材:UFC69 SHOOTOUT
料金:4,000円※2部参加者は5,000円
場所:高阪剛オフィシャルジム A-SQUARE(東京都港区赤坂8-12-12赤坂アンドロンB1F)
問合せ:TEL 03-3401-6212