長友佑都、先発10人替えの“カメレオン戦術”に確信 「相手も色を変えられるのが怖い」
ウズベク戦は先発10人を入れ替えて逆転勝利「誰が出ても良いプレーができると証明」
日本代表DF長友佑都は、17日のアジアカップ・グループリーグ第3戦ウズベキスタン戦では出場機会はなかった。
2-1で勝利した試合後に10人のスタメンを入れ替えたチームに対して「カメレオン戦術じゃないけど、そういうチームになった」と、手応えを語った。
代表チームの経験という意味では、今大会に臨む日本代表の中で最も高い長友は、第2戦までのチームで若手選手のアピールに苦言を呈しつつ、ベテランによる雰囲気作りの重要性にも言及していた。そうしたなかで、このウズベキスタン戦ではFW北川航也(清水エスパルス)以外の10人が第2戦のオマーン戦から入れ替わった。
日本は前半40分、DF槙野智章(浦和レッズ)が裏を取られ、さらにDF三浦弦太(ガンバ大阪)との間を割られて失点。長友は先制点を与えた場面について、「課題はしっかり修正しないといけない。1対1、最終的に1対2のところでやられている。今後レベルが上がると厳しくなるし、その1対1で勝たないと上には行けない」と厳しい言葉を残した。
一方で、その苦境から逆転したチームのパフォーマンスには「素晴らしかったと思う。総力戦で誰が出ても良いプレーができると証明した。僕もすごい刺激をもらいました」と、手応えがあった様子。そして、このチーム構成での勝利は決勝トーナメントに生きる確信があるという。
「みんなが優勝を狙えるメンバーと証明できたし、次に誰が出るか分からない。チームの競争や危機感を含め、チームは締まると思う。相手チームも誰が出てくるか分からない、色を変えられるのが怖いと思う。今日が良くなかったら、次に誰が出るか読めたと思う。今日が良かったから、カメレオン戦術じゃないけど、そういうチームになったと思う」
「試合に出ていない選手が出た時に活躍して士気を上げてくれるのは、2011年と被る」
さらに長友は「試合に出ていない選手が出た時に活躍して士気を上げてくれるのは、2011年と被る」とも話した。アルベルト・ザッケローニ監督の指揮下で優勝した大会では、GK川島永嗣の退場処分と出場停止の穴をGK西川周作が埋め、FW岡崎慎司やMF細貝萌、FW李忠成らが途中出場からの得点などで優勝への道を切り開いた。
3連勝の全てが1点差、初戦と第3戦は先制を許すという苦境をはね返し、さらにチーム全体でほとんどの選手を起用することにも成功した。そうしたグループリーグの突破は、中東勢との連戦が見込まれる決勝トーナメントで大きな力になると、長友はこれまでの経験から確信している。(Football ZONE web編集部)