【ソウル聯合ニュース】韓国・大韓航空の趙顕ミン(チョ・ヒョンミン)前広告担当専務(34)が会議中に腹を立ててコップを投げるなどのパワハラ行為をしたとされる問題で、ソウル江西警察署は4日、暴行と業務妨害の容疑で趙氏の逮捕状を請求した。

 趙氏は大韓航空を中核とする財閥、韓進グループの趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長の次女。3月16日、大韓航空の広告を担当する代理店社員らとの会議で、質問にうまく答えられなかったという理由で声を張り上げながらガラスのコップを投げ、会議の出席者に向けて紙コップに入った飲み物をまいた疑いが持たれている。暴言と暴行で会議を中断させ、広告代理店の業務を妨害した疑いもある。今月1日に江西警察署に出頭し、事情聴取を受けた。

 警察は「容疑者は容疑を否認しているが、被害者や参考人の供述、音声録音ファイルなどを総合的に検討した結果、犯罪容疑が認められる」とし、「被害者側と接触して口裏合わせを図ったことも確認され、証拠隠滅の恐れがある」と令状申請の理由を説明した。

 警察はただ、被害者らの供述から、趙顕ミン氏が人に向けてガラスのコップを投げたわけではないと判断し、特殊暴行の容疑は適用しなかった。