自民党本部で28日に開かれた党紀委員会(撮影:佐谷恭)

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自民党は28日、党紀委員会(森山眞弓委員長)を開き、通常国会で郵政民営化関連法案に反対した衆参議員、前議員ら50人の処分を決定した。野呂田芳成氏を最も重い除名処分とし、衆院のほかの反対者に対しては、平沼赳夫前経済産業相ら26人を離党勧告とする処分を決めた。参院での反対者については、亀井郁夫氏を離党勧告としたほか、田中直紀氏と中川義雄氏を党員資格停止1年、ほか17人を党の役職停止1年とし、ただし停止処分の執行には2年の猶予を付けた。

 党紀委員会は約2時間にも及んだ。委員会後の記者会見で、森山委員長は「一人ひとりの名前を見ると長い付き合いの方だったり、指導してもらった方だったりで、個人としては残念。辛い。できることなら逃げ出したい気持ちだったが、党紀委員長として処分を決定した」と話した。

 野呂田氏の除名について、森山委員長は「特に法案に反対し、首班指名でも綿貫さんの名を書くなど、国民新党と軌を一にしている。党籍があるのに、自民党の方針に反するのが目立ったため」と話した。

 参院の反対者の19人が執行猶予つきの処分となったことについて、森山委員長は「その間おとなしくしてればいいということ。だが、議員にとっておとなしくしているというのは非常に厳しい」と述べた。【了】

<衆議院>

◆除名
 野呂田芳成

◆離党勧告
 八代英太(前)、小西理(前)、堀内光雄、保坂武、野田聖子、古屋圭司、平沼赳夫、山口俊一、武田良太、今村雅弘、保利耕輔、江藤拓、古川禎久、森山裕、山下貴史(前)、小泉龍司(前)、松宮勲(前)、藤井孝男(前)、城内実(前)、田中英夫(前)、左藤章(前)、森岡正宏(前)、川上義博(前)、自見庄三郎(前)、衛藤晟一(前)、松下忠洋(前)

◆戒告
 村井仁(前)、熊代昭彦(前)、能勢和子(前)

<参議院>

◆離党勧告
 亀井郁夫

◆党員資格停止1年
 田中直紀、中川義雄

◆党の役職停止1年
 秋元司、岩永浩美、河合常則、中曽根弘文、二之湯智、吉村剛太郎、魚住汎英、大野つや子、柏村武昭、狩野安、倉田寛之、鴻池祥肇、後藤博子、櫻井新、田浦直、田村公平、真鍋賢二