フジテレビ「村上信五とスポーツの神様たち」(20日放送分)では、元スピードスケート・清水宏保氏がゲスト出演。「僕だって大誤審がなければ金メダル」と題し、銀メダルに終った2002年のソルトレークシティ五輪で起こった誤審について激白した。

「初めて話す鉄板ネタ」と前置きした清水氏は、同じくゲストでシドニー五輪の誤審が記憶に残る元柔道家・篠原信一氏を指し、「篠原さんばっかり取り上げられているんですけど、僕のソルトレークシティオリンピックも実は誤審があった」と話し始めた。

当時の500mは、2本滑った合計タイムを競うというもの。「1本目のレースのときにアメリカのフィッツランドルフ選手が明らかにフライングだった」と指摘しながらも、今になって口を開いたことについては「選手が誤審だっていうことをテレビで何年か経って話すのって、すごくかっこ悪くてイヤなんですよ。ずっと封印していた話」などと説明した。

また、他のゲストから「なんですぐ抗議しなかったんですか?」と問い詰められても、「男気を持って・・・」と言葉を濁す清水氏だったが、「何年か経ってアメリカの選手が言ってたんだけど、『あの当時のスターターはフィッツランドルフ選手のおじいちゃんだったみたいだよ』って言ったんです」と驚くべき情報も。

合計タイム0.03秒差で銀メダルに終っているだけに悔しさもひとしおだったのだろう、その後も清水氏は「1本目でフライングだった時点で2本目のレースを心の中で諦めていたんです。ものすごく差をつけられてしまったことによって。最後の2本目のレースもゴールライン手前でやめてしまっている。一踏ん張りしなかった自分に今すごい後悔してることと、なんでおじいちゃんだったのか」と未練がましく語り続けた。