SMAP独立3人はテレビから消える?業界の”謎ルール”に批判殺到
元SMAPの稲垣吾郎(43)、香取慎吾(40)、草なぎ剛(42)がジャニーズ事務所を退所することが6月18日、明らかになった。3人がレギュラー出演するテレビ番組をめぐって、各所で様々な説が飛び交っている。昨年末に涙の解散となったSMAP。半年経った今回、多くのメディアの報道どおり、ジャニーズ事務所を退所するメンバーが現れた。今回脱退するのは稲垣、香取、草なぎの3人。春以降は仕事をセーブし、6月になってから事務所へ退所の意向を示した。9月8日に契約満了を迎えるという。
一部メディアでは、3人が芸能事務所とテレビ局の間に存在する「事務所を移籍したものは2年間地上波番組に出演できない」という暗黙の掟に従い、レギュラー出演する番組を降板、あるいは番組自体が終了するのではないかと取り沙汰されている。一方、退所組に労いのコメントを異例発表したジャニー喜多川社長(85)の意向で、ジャニーズ退所後も出演できるのではないかという見方も出るなど情報が錯綜中だ。
ファンからは「継続希望!」「『ブラタモリ』(NHK総合)のナレーションは残してほしいな」「こんな業界滅びろ」「勿体無い」 などと様々な声が飛んでいる。実際どうなるのか。
「契約をめぐって調整の真っ最中でしょう。3人の障害になるとすれば、ジャニー氏の姉で解散の引き金にもなったメリー喜多川副社長(90)。元SMAPのマネージャーI女史の暗躍を快く思わず、芸能界のしきたりに沿って、2年間の地上波出演NG縛りを課すかもしれない」(報道関係者)
3人が退所を決めた中、中居正広(44)は木村拓哉(44)と一緒にジャニーズ残留が濃厚だ。中居は春以降も、テレビ番組やCMに引っ張りだこ。SMAPメンバーの中で一番露出が多い。『中居正広のミになる図書館』(テレビ朝日系)では、4月24日放送回から生放送に挑戦中だ。
そんな中居が残留を決めた背景には、香取のアドバイスもあると一部メディアでウワサされている。香取は「残ったほうがいい」と言ったのだという。その言葉の真意は何か。
「かつて強引に脱退した田原俊彦(56)は、一時期ジャニーズ所属タレントとの共演ができず、不遇の時代を過ごした。いわゆる制裁を受けていた。しかし地上波で多くのレギュラー番組を持つ中居が、現時点でテレビ出演の掟を遵守するのは至難の業。中居が田原のようにムリヤリ脱退すれば、多くの関係者が被害に遭い、大混乱を招くだろう。優しい中居にそんなスタンドプレイはできない。香取の言葉もかなり響いたのでは」(報道関係者)
グループリーダー・中居と離れるも、ついに動き出したSMAP退所組。今なお多くの不確定要素を孕んでおり、その動向はまだまだ見逃せない。
文・阿蘭澄史(あらん・すみし)※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。