入口ののれんも「中華そば」。なのに、カレーを目当てに来るお客が多い!/後藤利江

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夏が近くなるとなぜか人は辛い料理が食べたくなる!汗だくになりながら食べる激辛料理はまた格別だ。そんな激辛グルメを探して柏エリアで取材をしていると、ものすご〜く、と〜っても気になる妙な看板を発見。

カレーが来るまでビールと餃子で待つ!、なんていうスタイルもあり/後藤利江

店構えは明らかに中華屋さん。看板にも「ラーメン ギョーザ 定食 中華 大島」とある。が、その隣に「チキンカレー」「カシミールカレー」と書かれた黒板が控えめに置かれていて、店の前にいるだけでカレーの香りが漂ってくる…。

むむむ〜〜〜、気になる!!!!

というわけで、激辛料理大好き記者としてはいてもたってもいられず、早速潜入捜査開始。

店内に足を踏み入れると、早くもカレーの香りが充満している。壁のメニューには「らーめん450円」「チャーシューメン750円」など、当然ラーメンも種類豊富に書かれているが、その隣に!!!

これだ。カレーメニューの充実度には驚くばかり。

激辛記者としてはここはやはり、最も辛いカレー「ハバネロカレー」を注文。辛さの調整も2段階できるとのことで、当然”辛2”を。

運ばれてきたカレーは、香りといい、見た目といい、胃の中で今にも”悪さ”をしそうなくらい黒〜く光っている!

ひと口目…、口へ運ぶと…。ハイ!!!辛い!!!!! しかし後から奥深い旨味が押し寄せてくる。次第に、激辛料理を食べたときの、あの唇が腫れているような感覚がやってきた〜!これを感じながら食べ進めるのが快感なのだ。

汗もそこそこ書きながら食べていると、店主さんが「辛くないですか…?ハバネロカレー2辛をそんなふうに食べられるなんて…」と声をかけてくれた。

「辛いです!でも超うまいです!!!」 

ゴロッと入った肉を噛むと、サラッサラの激辛ルーがじわりと口内に染み出てくる。なんと”17辛”のハバネロカレーを頼む常連さんもいるとか。次回はそこを狙ってみたい。

さて、こんなおいしいカレーに出合えたせっかくの機会なので、一番人気も味わってみたくなり、尋ねると、「ジャヒジャルカレー」とのこと。

こちらは先ほどとは異なるドロッとしたルーで、カラメル色になるまでじっくり炒められた大量のタマネギがカギ。カルダモンなどのスパイスもホールごと使われている。「ジャヒ=甘い」「ジャル=辛い」というネーミングのとおり、薬膳カレーのような複雑な旨味と辛味を混ぜ合わせたような味わいで、一番人気というのも納得だ。

店主の浅野さんは、カレー好きが高じて有名店で数年修業をしたのち、実家の「中華 大島」を継ぐことになり、間借りしてカレーの提供も始めたところ、「カレー屋さんのカレーよりうまい!」と評判に。今では、カレーファンがひっきりなしに訪れる。カレーを注文した方にはコーヒーが付いてくるのもうれしいポイントだ。

柏でうまいカレーが食べたくなったら、「中華 大島」がおすすめ!

そしてさらに、もっと辛い料理を食べてアツイ夏を乗り切りたい人は、「千葉ウォーカー夏号」の激辛特集を要チェックだ。【千葉ウォーカー編集部/水島彩恵】