秋こそ紫外線対策を!

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執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士)

行楽の秋が到来!
日差しも和らぎ、気温も落ち着いてきたこの季節。どこかへお出かけしたくなりますよね。


しかし、実は「秋こそ紫外線に注意」だって、知っていましたか?

今回は、見落としがちな「秋の紫外線」についてご紹介しようと思います。

秋のお肌は「疲れている」!

強い日差しが照り付ける真夏は、肌にとってまさに「正念場」。一年のうちで最も紫外線が強い真夏の時期は、肌も代謝を活発化させ、ダメージを少しでも減らそうと頑張っています。

しかし、人間と一緒で肌も頑張りすぎると、様々な代償が出てきます。


人間の場合は「疲労」となって病気の元となりますが、肌の場合は秋になり、しみの原因となる「メラニン」として肌の表面に出てきてしまいます。

そのため、秋は夏のダメージをゆっくり回復させるためにも、普段のお手入れがとても重要となります。

秋の紫外線量はどのくらい?

では秋の紫外線の量はいったいどれくらいなのでしょうか?

基本的に紫外線は一年中降り注いでいますが、その中でも秋は真夏の4〜7割降り注いでいるといわれています。

そのため、「夏は過ぎたから、もう紫外線対策は気にしなくてもいい」というわけでは決してありません。

むしろ、夏を乗り越え気が抜けてしまいがちな秋こそしっかりケアをしておかないと、紫外線によって肌がダメージを受けてしまうのです。

秋こそ、紫外線対策を万全に

暑かった夏。
どこにも行かず、家でクーラーをつけてじっとしていた、という方も多いかと思います。

通勤やお買い物などで真夏に外に出ていたけれども、日よけ対策として日傘を使っていたり、日焼け止めクリームを塗るなど、紫外線に対して対応している方も多いため、結果としてダメージが少なくすんでいる、という方も多いですよね。

このように、真夏は外出を控えることが多いか、もしくはしっかりとケアをした上で外出しているため、紫外線が一番強い夏であってもお肌はさほど紫外線を受けていないことも。

しかし、徐々に涼しくなってくる秋は、外出する機会も増えますよね。

日差しもさほど強くないために日傘を使う頻度も減り、日焼け止めクリームもつい塗らずに外出してしまいがちになってしまう結果、紫外線を浴びている時間も夏に比べて長くなりやすいのです。

いくら紫外線の量が真夏の4〜7割ほどであるとはいえ、外出する機会が増え、対策を怠ってしまうことで、むしろ夏よりも多くの紫外線を浴びてしまっている恐れがあります。

秋である今こそしっかりと日焼け止めクリームを塗ったり、帽子をかぶって直射日光を避けるなどの紫外線対策をしっかり行うようにしましょう。

<執筆者プロフィール>
山村 真子(やまむら・まこ)
看護師・西東京糖尿病療養指導士、一児&犬二匹の母親兼主婦。現在は医療系ライターとして執筆活動中