中国メディアの新華網は7日、韓国全国経済人連合会が6日に発表した「日中韓競争力の現状」を紹介した。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国メディアの新華網は7日、韓国全国経済人連合会が6日に発表した「日中韓競争力の現状」を紹介した。同調査結果は中国の技術レベルが向上したこと、日本の円安が進んだことで、韓国は日本に対する価格競争力と中国に対する技術的な優位性を失ったとして「日本と中国に挟みうちされた」と主張した。

 同調査は11月の13日から16日にかけて行われ、30の韓国の主要組織の業界団体から回答を得た。業会団体には大韓建設協会、韓国自動車産業協会、大韓化粧品協会などが含まれる。

 同調査結果を一部紹介すると、回答した団体のうち79.2%が「中国の技術がすでに韓国を越えている、または3年以内に抜かされる」と回答し、65%が韓国の技術は依然として日本に追いついていないと回答。日本との価格競争については70%が劣勢であると回答した。また、競争力を上げるために企業への制限を緩和することや減税支援を望む声も上がった。

 中国では日本の技術力を評価する論調が目立つ。一方で日本にとって中国製品の安さは脅威だ。技術力の日本、価格競争力の中国と位置付ける考え方は、古い固定概念となりつつあるが、それでもその国の製品を表す特徴としてはいまだに根強く残る。

 韓国は以前、特徴の逆をついて、日本には価格競争力で対抗し、中国には技術力で対抗していたが、韓国は今後なにを武器にして戦うのだろうか。(編集担当:大平祥雲)(イメージ写真提供:123RF)