複数の韓国メディアは14日、韓国の黄教安(ファン・ギョアン)首相が「有事の場合、必要に応じて日本の自衛隊の入国を許可する」という立場を明らかにしたことを報じた。(イメージ写真提供:123RF)

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 複数の韓国メディアは14日、韓国の黄教安(ファン・ギョアン)首相が国会答弁で「有事の場合、必要に応じて日本の自衛隊の入国を許可する」という立場を明らかにし、議論を巻き起こしていると報じた。

 記事によれば、ファン首相はこの日行われた国会答弁で、最大野党の新政治民主連合のカン議員が「有事の場合、日本が自国民の保護を理由に自衛隊を朝鮮半島に派遣しようとした場合、どのように対応するのか?」との質問をしたところ、「有事の場合、必要に応じて日本の自衛隊の入国を許可する」と答えたという。

 加えてファン首相は、「韓国政府の同意なしに自衛隊の朝鮮半島への進出は不可能である」と、今までの韓国政府の立場を表明しながらも「韓国政府が必要に応じて判断し、やむをえない場合には相談しながら日本の自衛隊の入国を許可することができる」と答弁。

 自衛隊の入国に関連する条約や協定についての質疑応答では「(日韓)両国が協議を通し、包括的な議論をしたほか、具体的な要求や約束があった」とし「両国の協議を通して十分に保証されたうえ、米国を合わせた3か国間での協議においても議論した」とした。

 記事は韓国の専門家らの「集団的自衛権を容認し骨組みとした日本の安全保障の法整備では、朝鮮半島における有事の場合、米軍の艦艇保護や戦闘機の空中給油、公海上での機雷除去などができるようになった」といった見解も紹介した。(編集担当:木村友乃)(イメージ写真提供:123RF)