「平成生まれ」の若者たちは、「正社員こそリスク」と感じている!? あえて非正規社員を選ぶ若者が顕在化
NTTアドは、「平成生まれ」の若者たちの就職に対する価値観を浮き彫りにするべく、インターネット調査を実施し、その結果を発表した。
調査は、現職への満足度に基づき、「非正規満足層」「非正規不満層」「正社員満足層」「正社員不満層」の4カテゴリーを集計軸にして実施されている。
現職への満足度について、「非正規満足層」は、会社ではなく、現在の職種や仕事内容に満足している。年収について、非正規社員は年収「200万円未満」、正社員は年収「200万円~400万円未満」がボリュームゾーンであるが、必ずしも、「高所得者=満足層」「低所得者=不満層」とは限らない。「非正規満足層」は、職務制限の少ない職場を志向し、ワーク・ライフ・バランスを重視している。一方、「正社員満足層」は、大企業志向・安定志向が強いなどということがわかった。
「非正規満足層」は、仕事以外の時間を充実させたいであるとか、会社組織に縛られたくないといった意識が強く、仕事の満足度を判断する上で職務制限の無さが重要なファクターになっている。
また、「非正規満足層」は、「非正規社員」であることに後ろめたさを感じておらず、現状をポジティブに捉えている。それに対し、「正社員不満層」は、約半数が「負け組」と感じており、安定を得たことによる負の代償が大きいと捉えている。
調査結果を通じ、若者たちの間で働き方を巡る旧来型の常識が覆りつつあることが浮き彫りとなった。「正社員」という安定を得る代わりに、長時間労働や単身赴任など、あらゆる制限を甘んじて受けてきた50代、60代の大人たちと、今の若者たちとでは見てきた光景や目指しているビジョンが全く異なるとNTTアドでは推測している。
今回の調査結果は、NTTアドがWebで配布している小冊子「空気読本」vol.15で公開される。
(エボル)