戦後すぐの配給統制時代、甘味品に飢えた子どもたちを癒していたキャラメルは、まさに嗜好品だったわけだが、そんなキャラメルは現在でも子どもから大人まで幅広く愛され続けている。なかでも明治32年、創業と同時にキャラメルの製造販売を開始した森永のキャラメルは、日本のキャラメル界を牽引してきたリーダー的存在だ。森永が製造するキャラメルのうち、1粒5銭で大正2年(1913年)からバラ売りされた「森永ミルクキャラメル」