小学生の頃、熱を出して寝込んだ時、フラフラしてつらく苦しい反面、いつもと違う非日常感にわくわくする気持ちがあった。しかも、我が家の場合、なぜか熱を出したときは「好きな本を買ってくれる」というルールがあったため、むしろ楽しみとさえ思っていた。比較的病弱ですぐ発熱した私。寝込むたびに増えていく図鑑、それを熟読できる豊富な時間。よく考えると、小学生時代の発熱が今の私の知識の礎になっているのかもしれない。