日本に来た外国人が文化的ギャップに戸惑う様を綴ったエッセイ、は書店でも人気のジャンルだ。肉体的ハンディキャップを負った人がそれをどのように克服して生きていくか、といった本もよく目にする。だが、この2つがかけ合わさった本はこれまでなかったのではないか。『わが盲想』は、19歳で単身日本にやってきた盲目のスーダン人、モハメド・オマル・アブディンが、言葉も文化も初めて尽くしの日本の中で、さらに目も見えない状