第二次世界大戦末期の1944年8月、沖縄県出身者を多数乗せた民間船「対馬丸」が鹿児島県近海で沈没しました。同船が沈むまでの一部始終と、攻撃を加えた米潜水艦について前後編にわけて解説します。沖縄県民の集団疎開はサイパン陥落がきっかけ第二次世界大戦末期、アメリカを始めとした連合国軍の侵攻が予想された沖縄では、住民の集団疎開計画が進められました。1944年7月から1945年3月まで延べ187隻の疎開船が沖縄を出航し、約