京王井の頭線の明大前駅付近には、同線が通る脇にもうひとつ線路を通せそうなスペースがあります。未成線である東京山手急行線の予定地として知られますが、その遺構はなぜ、ここ明大前駅のみにはっきりと残っているのでしょうか。東側の複線分に線路なし東京で1920年代半ば、山手線の外側をぐるりと回る通称「第二の山手線」と呼ばれた私鉄路線が、実現に向けて動き出していました。東京山手急行電鉄による路線です。昭和初期の