社員が“働きやすさ”を評価! 「働きがいのある企業ランキング」ベスト10

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みなさんは、今の仕事に働きがいを感じているでしょうか。
また、働いている職場、会社に満足しているでしょうか。

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仕事に求めることは人それぞれ。
それでも1日の1/3にあたる、8時間という長い時間を過ごす場所なので、なんらかの「働きがい」は必要ですよね。

先日、「働きがいのある企業ランキング2015」が発表されました。

できれば、自分にとって最高の条件でお仕事ができればよいですが、その業界や職種によっても、働きがいを感じるポイントに差があるかもしれません。

今回はその結果をもとに「働きがい」について、考えてみたいと思います。

■8割の転職経験者が入社後にギャップを感じている

人材紹介会社集合サイト『エン転職コンサルタント』行った「転職後のギャップ」のアンケート結果によると、転職経験のある人の実に8割が入社後にギャップを感じているのだそうです。

ギャップの中でも悪いギャップのトップ3は「風土・社風が悪かった」(42%)、「昇給しにくい」(38%)、「教育体制が整備されていなかった」(36%)という結果になりました。反対に良かった点のトップ3は「特になし」(28%)、「中途入社者が多かった」(21%)、「経験できる仕事が増えた」(21%)となっています。

このギャップに関しては、堅実に見えた社風が実は保守的だった、という持つイメージと実際に働いてみたときのイメージが違ったものから、「昇給あり」と言われたのに、実際に昇給するのは難しかったなどと提示された条件と違うというものまでさまざまでした。

新卒でも中途でも新しい会社に入社し、新天地で頑張ろう!という気持ちの中で、悪い方のギャップがあるとなんだかやる気がそがれてしまいますね。

それでは、みなさんはどんなところに働きがいを感じるのでしょうか。
別の調査結果を見てみましょう。

■「働きがい」を感じる点は業界によっても違う?

待遇、仕事の内容、社風、人間関係など、人によって「働きがい」を感じるポイントはきっとそれぞれですね。先日、就職・転職のための企業リサーチサイトVORKERSが「働きがいのある企業ランキング2015」を発表しました。

各会社の社員による自社、職場の働きやすさ、働きがいを、「待遇の満足度」、「社員の士気」、「風通しの良さ」、「人事評価の適正感」、「社員の相互尊重」、「20代の成長環境」、「人材の長期育成」、「法令順守意識」の8つの項目で評価してもらい、ポイントの高い企業から順にランキング

まずは総合ランキングを見てみましょう。社員のみなさんたちが「働きがい」、「働きやすさ」を感じている会社のランキング
調査においては30位までの発表がありましたが、今回は上位10位までをご紹介します。

1位 プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社(P&G)
2位 グーグル株式会社
3位 サントリーホールディングス株式会社
3位 株式会社日本経営
3位 日本ナショナルインスツルメンツ株式会社

まず、上位5位までに入った会社ですが、1位のP&Gは昨年に続いて2度目の1位獲得。業界としては、日用品・化粧品業界になりますが、「20代成長環境」(4.7点)、「法令順守意識」(4.5点」、「待遇面の満足度」(4.2点)、「風通しの良さ」(4.1点)、「社員の士気」(4.0点)はいずれも4点台を超える高評価となっており、同じ業界42社の中でも、待遇面の満足度、社員の士気、風通しの良さ、人材の長期育成、人事評価の適正感の8項目中5項目の評価点が1位となりました。

2位のグーグルは言わずと知れたIT業界の大企業。「人材の長期育成」が3点台だったものの、その他はすべて4点台と高評価。IT業界123社中、「待遇面の満足度」、「社員の士気」「「チームワーク」ランキングでポイントが1位を獲得しました。リーディングカンパニーとして、個性的で優秀な社員のみなさんが、お互いに刺激しあい、自由な風土の中で安定的なサービスや新たなアイデアを形にして、その結果、待遇面にも繋がっているのですね。

3位は、「サントリーホールディングス」「日本経営」「日本ナショナルインスツルメンツ」の3社が入りました。サントリーは人事評価の適正感のポイントが低かったものの、その他の項目では高いポイントになりました。また、会社として、社会との結びつきを大切にしており、自社の利益だけではなく、サントリーホール、サントリーミュージアムや老人ホームなどの設立も行っているのだそうです。名実ともに「豊か」な企業であり、社会や文化に寄与する社風の会社といえそうですね。

会計業務やコンサルティングを行う会社の日本経営は、20代の成長環境や社員の士気のポイントが高く、待遇面の満足度は低くなっています。人材育成を重視し、社員、その家族、顧客の一番に考える社風で、研修費用も補助されたりするそうなので自分を成長させたい、また、入社してからも勉強したいという人にはよさそうですね。

日本ナショナルインスツルメンツは、人材の長期育成のポイントは低いものの、20代の成長環境、風通しの良さ、社員の相互尊重、待遇面の満足度は高いポイントでした。部署により海外とのやり取りも多いそうで、責任を持って仕事を行うことができる土壌があるのだそうです。

6位から10位までは、以下のようになっています。

6位 住友商事株式会社
7位 伊藤忠商事株式会社
8位 出光興産株式会社
9位 旭化成株式会社
10位 株式会社リクルートマネージメントソリューションズ
10位 北海道電力株式会社
10位 株式会社グロービス

6位から10位までは総合商社、大きな企業などが多くランクイン。

「働きがいのある企業ランキング」にランクインする上位の企業は複数の項目にわたって、どこも総じて高得点。それでも、業界、また、当然ながら、会社によって、どこに「働きがい」を求めるかは違ってくるんですね。

「働きがいのある企業ランキング2015」では、評価ポイントの詳細や実際に働いている社員、または元社員の声も載っていますので、ご自身の業界であったり、興味のある業界、企業を比べてみると、色々と見えてくるのではないでしょうか。

就職をする、転職をする。
そんなタイミングで、どんな点に働きがいを感じるのかをもう一度見つめ直し、「社名」や「知名度」だけで決めるのではなく、自分の「理想のビジネスマン、ビジネスウーマン」像に近づくことができたり、能力を十分に発揮できたり、また、成長できる、楽しく仕事ができるなど、自分の考え方とピッタリと合う企業を見つけることができれば、「働きがい」のみならず「生きがい」を持って仕事をすることができるのかもしれません。

参照:VOKERS 「働きがいのある企業ランキング
   エン転職コンサルタント 「転職後のギャップについてのアンケート調査」