健大高崎vs明秀学園日立
4回に右中間三塁打を放った明秀日立・糸野君
明秀学園日立の金沢成奉監督と健大高崎の青�貿酳鹸篤弔箸蓮�東北福祉大の先輩後輩というよりも、青�亡篤弔�在学中に、金沢監督は東北福祉大でコーチをしていたということで、むしろ師弟関係にあるといっていいだろう。そんなことで、両校は新チームになってからだけでも、二度練習試合を組んでいる間柄だ。つまり、お互い手の内を知っている同士の対決でもある。
青�亡篤弔蓮◆屬笋辰僂蝓�意識しますから、公式戦ではやりにくいですよ」と言っていた青�亡篤弔任呂△襪�、この夏も甲子園出場してベスト8に進出している健大高崎である。この試合でも、看板武器と言ってもいい機動力を前面に打ち出した“機動破壊”を見せつけた。
牽制球で4度刺もされながらも、「前半はリードの距離を確認するためにもアウトOK」という意識でトライしていた。結果的には、内野ゴロGOの野球で2点をもぎ取るなど、健大高崎らしさを示した。
初回、明秀学園日立は中村君、健大高崎は柴引 良介君と、ともに4番打者のタイムリー安打で1点ずつを取り合った。
そして3回、明秀学園日立は健大高崎のエース左腕川井 智也君の若干の制球の乱れに乗じて、2四球で走者をためてバントで進め一死二三塁。ここで3番森下君がスクイズを決めてリードした。さらに、4回にも二死一塁から、8番糸野君の右中間三塁打で3対1とリードを広げた。
しかし、ここまでで既に一死三塁を含めて、3人が牽制死している健大高崎だったが5回、8番皆川君が死球で出ると、またまた大きなリードで投手を揺さぶり、一死満塁としてから、3番柘植 世那君の内野ゴロで1点差とした。
明秀学園日立の金沢監督は、「思っていた以上に良くなかった、誤算でした」ということでエース孫大君を5回途中で諦め、タイプの異なる右サイドの津山 裕希君を送り出した。
国体以来の登板となった健大高崎・川井 智也君
その津山君も、6回に6番高橋翔君に三塁打され、一死三塁となったところで3人目の大友 喬太君にスイッチした。ところが、四球と盗塁で一死に三塁となり、ここで9番川井君が外角球を巧みにバットに乗せて左前に落とすタイムリー安打。さらに、相馬君の一塁ゴロで代走で出ていた柳元君も帰って逆転した。結局これが決勝点となるのだが、その得点が内野ゴロGOの先方で上げたというところにも、健大高崎らしさを感じさせてくれるものだった。
わずか、1点のリードだったが、後半になって尻上がりに調子のよくなっていった川井君は、時にチェンジアップも巧みに使いながら抑えていった。9回は先頭の中村君に内野安打されたものの、「お返し」とばかりに牽制球で刺し、ピンチの芽を摘んだ。
健大高崎は先週は国体出場があり長崎で試合をしていたのだが、決勝進出したことで、長滞在になっていたが、川井君は日本文理戦（試合レポート）で投げており、それ以来の登板ということになった。
また、一昨日はドラフト会議で健大高崎始まって以来初めて、脇本 直人君（インタビュー）が千葉ロッテに（7位）指名されて学校で指名記者会見が開かれたり、非日常が慌ただしく過ぎていった。
そんな中で迎えた、大事な関東大会初戦だったが、図らずも脇本君を指名した千葉ロッテマリーンズのQVCマリンフィールドでの試合である。負けるわけにはいかなかった。
青�亡篤弔蓮◆屬舛腓辰函▲潺垢�多くて前半は勝つのは難しいかなぁとも思いましたが、選手たちが粘り強くやってくれました。離塁も途中から一歩、距離を縮めたりと、試合の中での状況判断をよくしていこうということはミーティングでもよく言っていました」と、仕掛けて刺されたことも、考えのうちということで、選手個々の落ち着いた判断があったことを勝因に挙げていた。
（文＝手束 仁）
