好きっていいなよ・のだめなど!キュンキュンして眠れない 秋の夜長の少女マンガ
「お金持ちでイケメンな王子様が学校に来ないかしら…」と憧れた高校生活。現実はそううまくはできていませんが、マンガの中なら王子様に会える!

今回は、青春が恋しくなる胸キュンシーンを、実写映像化が話題で続きが気になる連載中マンガと、Peachy編集部員が「これだけは読んでほしい!」と思っている名作マンガからセレクトしました!

「L❤DK」 渡辺あゆ

©渡辺あゆ/講談社

2014年4月に剛力彩芽さん主演で映画化された「L❤DK」。「もしも学校一のイケメンと同居(※同棲ではない)することになったら」という、毎日心臓が爆発しそうな設定が楽しめる作品です。

【ストーリー】
家庭の都合で一人暮らしをしている高校生・西森葵の隣の部屋に、学校一のイケメン久我山柊聖が越してきた。葵の不注意から柊聖の部屋を水浸しにしてしまい、リフォームが終わるまでという約束で同居生活を始めるが…

【胸キュンシーン】
学園ラブ最大の胸キュン行事といえば修学旅行です。修学旅行は10話。ここまでの展開で、球技大会や気の強い姉の登場など、少女漫画のセオリーはクリア。距離感が近づいているこのタイミングで修学旅行なら、恋人未満な主人公カップルのラブ展開に期待が膨らむところ。

一度はされてみたい!「イケメンが後ろからハグ」
©渡辺あゆ/講談社

修学旅行期間中、柊聖と話す時間がなく拗ねていた葵。柊聖に呼び出されて非常階段に行くと、そこには北海道の夜景が。旅行前に「夜景が見たい」と言っていたのを柊聖が覚えていて…というシーン。この後、「ちょっとの間なのにすげー離れている気がした」という柊聖のセリフが続きます。修学旅行最後の夜に、好きな学校一のイケメンに後ろからのハグでそんなこと言われたら、通常ならキュン死間違いなし。

ところが、そうならないのが「L❤DK」のおもしろいところなのです。
柊聖がモテすぎるために「自分を好きなはずがない」と思っている葵が、柊聖の好きアピールをことごとく「思わせぶり」と受け取る姿にヤキモキヤキモキ…。「告白しちゃいなよ!!」とツッコミを入れたくなる感じがたまらない。
ちなみに、この後も波乱続き。気の強い葵が柊聖を追い詰める逆壁ドンもあるなど、目が離せません。

「L❤DK」(講談社別冊フレンド連載中)
1巻〜15巻以下続刊
http://kc.kodansha.co.jp/

「好きっていいなよ。」 葉月かなえ


©葉月かなえ/講談社

女優・川口春奈さんが16年間彼氏なし、友達なしの主人公・橘めいを演じて、2014年7月に映画化した「好きっていいなよ。」学校一のイケメンで優しくて友達思い、男女ともにモテる黒沢大和が“かっこかわいい男”で胸キュンします。

【ストーリー】
無口でひとりぼっちで過ごしているためイジメられているめい。ある日、階段でスカートを引っ張られたことに怒って、犯人に回し蹴りをしたところ、間違って隣にいた大和を蹴ってしまった。そのことをきっかけにめいと大和は急接近。めいのストーカーを退治するために恋人のふりをしてキスしたことで、2人は本当の恋人になっていく。

【胸キュンシーン】
付き合い始めてしばらく経ち、夏の旅行や恋のライバルとのバトルもあり、バレンタインでお互いの気持ちを確かめ合った2人。そこへ新たな波乱がやってきます。
クラスにモデルのめぐみが転校してきて、大和をモデルにスカウト。誰にでも優しい大和は、めぐみに「一緒にご飯を食べてほしい」と頼まれてめぐみの一人暮らしの部屋へ。

めいは、めぐみが大和を好きなことを知っているので、嫉妬から体調不良になってしまいます。めいが傷ついたことを知って、ようやく事の重大さに気がついた大和が雨の中、謝りに来たこちらのシーン。

ギャップに胸キュン!「イケメンなのに初々しい彼氏」
©葉月かなえ/講談社

大和はモテるのに深い恋愛経験がないため恋愛偏差値がとても低く、恋する女子が「これはやってほしくない」ということをやらかしてしまうのですが、それが初々しくてかわいく、間違いを認めて謝ってくれる姿は理想の彼氏です。

全体的に大人っぽい作品ですが、友達が1人もいなかっためいが、大和や友達たちとの日常を通じて成長していく姿など、等身大の高校生たちの青春が溢れています。
最新刊(13巻)では、お互いの夢のためにがんばる高校最後の夏が描かれています。不器用な2人の恋はどうなるのか。続きが楽しみです。

「好きっていいなよ。」(講談社デザート連載中)
1巻〜13巻以下続刊 
http://kc.kodansha.co.jp/

「アオハライド」 咲坂伊緒


©咲坂伊緒/集英社マーガレットコミックス

2014年12月13日、本田翼さん主演の映画の公開が迫る「アオハライド」。イケメンに成長した好きだった人との再会、果たされなかった約束。そしてお互いの気持ちに気がついてから、あとちょっとで恋人になれそうなのに…というヤキモキ感。「青春(アオハル)」に「乗る(RIDE)」という造語のタイトルの通り、青春ど真ん中を行きます。

【ストーリー】
中学1年生のときに気になる男の子・田中洸がいた吉岡双葉。彼はその夏に転校してしまい、以来会っていなかった。高校に入って、中学のときに「かわいいから」という理由でいじめにあった双葉は“ガサツな女”を演じて高校デビューを果たす。実は洸も同じ学校に通っていて双葉と再会するが、ハニカミ笑顔がかわいかった洸はクールな男に変わっていた。離れていた間に何があったのか…。

【胸キュンシーン】
ストーリー冒頭の双葉と洸の再会が、「昔、好きだった子はどうなっているのかな」と、自分の青春の日々を思い出す胸キュンシーンのオンパレード。

中学1年生の夏に「一緒にお祭りに行こう」と約束をしたまま会えなくなってしまった2人。久しぶりの再会を嬉しがることなくクールに装いつつも、約束した日の会話を再現する洸に双葉は「一番楽しかったときに戻れるかも」と期待大。ところが、洸は「俺、お前のことが好きだった、もう戻れないけどね」と言って、双葉を拒絶します。2人の関係にもときめくも、洸の「俺、お前のことが好きだった」というセリフに3年間という長い時間が流れていることが感じられます。

その後、中1の夏には戻れないとお互い悟った2人は新しい友情を育んでいくのですが、洸のことを知りたい双葉と、話したくない洸は衝突。答えに窮した洸の答えがこちら。

女子の願望!「再会する同級生はイケメンであってほしい」
©咲坂伊緒/集英社マーガレットコミックス

2人の間には中1の夏の思い出は大きくて、やり直したい3年間があるんだと、切なさに胸が痛くなります。このまま2人が幸せになってくれたらいいのにと思いますが、そう簡単にうまくいかないのが少女マンガ。複雑な恋愛模様に発展して、2人の距離は遠くなるばかりです。2人の空白の3年間は埋められるのかが今後の見どころ。

「アオハライド」(集英社別冊マーガレット連載中)
1巻〜11巻以下続刊
http://betsuma.shueisha.co.jp/index.html

「のだめカンタービレ」 二ノ宮和子


©二ノ宮和子/講談社

2006年に上野樹里さん主演でドラマ化された「のだめカンタービレ」。音楽を題材にしたマンガは数あれど、本格的なクラシック音楽を題材にしたマンガは少なく、大変な人気を博しました。のだめの音楽活動を軸に描かれている作品ですが、恋愛を軸に見ていくと千秋先輩の振り回されっぷりにキュンとなるマンガなのです!

【ストーリー】
野田恵(のだめ)は、ピアノに天才的な才能を持つ音大生。隣に住むイケメンの先輩・千秋真一と出会い、その才能を見出される。真一に一目惚れしたのだめは、同じステージに立つために音楽に没頭。真一を追いかけて世界へと飛び出していく。

【胸キュンシーン】
真一はナルシスト気味の完璧主義者なので、のだめに振り回されていることものだめを好きなことも認めたくなく、べた惚れ(ストーカーに近い)ののだめに対し、真一はツンツンな態度を取り続けていました。そんな真一がデレた胸キュンシーンがこちら。

青春の定番!「憧れの先輩に追いかけられたい」
©二ノ宮和子/講談社

のだめがコンクールで失敗して、真一の「ヨーロッパへ行こう」という誘いも断って行方不明になっていたところを追いかけてくるシーン。まさか誘いを断られるとは思っていなかった真一。のだめがピアノを辞めるかもしれないと連絡を取ろうとするが携帯電話は不通、実家の電話番号もわからず、新幹線に飛び乗ってのだめの実家がある福岡までやってきたが、実は、のだめが携帯電話の電源を入れ忘れたまま帰省していただけだった…。という徒労の果ての後ろからハグ。演奏技術はのだめが真一を追っているけど、2人の関係は真一がのだめを追っているという関係にキュンキュンします。

ちなみに、ここで一度くっついたのかと思いきや、追いかけてくるぐらい好きなのにそれを認めない真一の(不憫な)恋愛はしばらく続きます。お金も名声もあるのに、惚れた弱みで地の果てでも追ってきてくれそうな真一。こんな彼氏がほしい!

「のだめカンタービレ」(講談社)
全25巻
http://kc.kodansha.co.jp/


「天使なんかじゃない」 矢沢あい


©矢沢あい/集英社文庫

1991年〜1994年に「りぼん」で連載された矢沢あい先生の出世作。新設高校の生徒会に入った5人の恋愛や友情を描いており、当時の10代の読者たちから絶大な支持を受けた青春少女漫画です。

【ストーリー】
明るく誰からも好かれる主人公・冴島翠と、リーゼントが特長の不良だけど実は良い奴の須藤晃など、個性的な学生が集まった聖学園第一期生徒会。新設高校のため文化祭などのイベントもゼロから作っていかないといけないという学校生活の中で、恋愛や友情、家族関係とさまざまな問題を乗り越えていく。

【胸キュンシーン】
ストーリーは翠と晃を軸に描かれていきますが、学校一の才女の間宮裕子(マミリン)とイケメン瀧川秀一の恋愛模様もドラマチック。マミリンは物語のスタート前の中学のころから秀一に片思いをしていて、紆余曲折を経て、物語終盤の高校3年生になってようやくカップルに。高校3年生といえば進路に思い悩むころ。ずっと夢だった留学と、高校3年間でできた仲間を選ぶかで迷っているところでこちらのシーン。

恋愛や友情に涙「夢に向かうのを引き止められたい!」
©矢沢あい/集英社文庫

普段は飄々としている秀一の本心のセリフに胸キュン。遠距離恋愛になるときに言って欲しい! ちなみに、この後、マミリンの「4年ぐらいなによ! 耐えてみせてよ」というセリフに続くのですが、夢も恋も諦めないマミリンと秀一は、がんばる女の子の理想のカップル。連載から20年が過ぎ、「天ない」世代ではない人にもぜひ読んでほしい不朽の名作です!

「天使なんかじゃない」(集英社)
文庫版全6巻、完全版全4巻
http://www.s-manga.net/


秋の夜長にキュンキュンする恋を求めて少女マンガはいかがでしょうか?

<topdesign:tongpoo/text:K-writer’s Club>

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