「カントリーマアム(桔梗信玄餅)」。16個入り。個包装してあるのでオフィスでも配りやすいです!

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先日、地元・山梨に帰省した際、こんなものを見つけた。「カントリーマアム(桔梗信玄餅)」。そう、あのカントリーマアムのご当地バージョンだ。

桔梗信玄餅といえば、山梨を代表する銘菓の1つ。そしてカントリーマアムは、今年で発売30周年をむかえるロングセラーの人気菓子。どちらも好物な私にとっては見逃せないコラボ商品。

早速、買って食べてみると、上品な黒みつの甘さがふわりと口に広がった。かみしめると、きな粉のやさしい風味もほんのり感じられ、お餅こそ入っていないものの、たしかに桔梗信玄餅の味だ。生地はカントリーマアムならではの、外はサックリ、中はしっとりという食感で、ホワイトチョコチップも味のアクセントになっている。和と洋のテイストのミックスが絶妙で、新鮮な味わいは食べていて楽しい。

それにしても、ユニークな組み合わせである。山梨といえば、ブドウやモモをはじめとするフルーツ天国。なぜ、あえて桔梗信玄餅とコラボしようと思ったのか? 商品を販売する株式会社不二家広報室の上田さんに話を聞いた。
「ブドウやイチゴ味のカントリーマアムはすでに別エリアの限定商品として発売していたこともあり、 山梨らしい味、山梨のお土産商品が作れないかと考えた時に、桔梗信玄餅が思い浮かびました」
早速、桔梗信玄餅を販売する株式会社桔梗屋に相談したところ、快諾してくれたため、人気商品同士のコラボが実現したという。

商品は桔梗屋監修のもと、細部にまでこだわって開発されている。材料には、北海道産きな粉と沖縄県産黒みつを使用。ホワイトチョコチップを練り込み、桔梗信玄餅の特徴である黒みつの絶妙なバランスを再現したそうだ。
「桔梗信玄餅は、お餅ときな粉、黒みつのハーモニーが特徴です。黒みつの風味は比較的カントリーマアムでも表現しやすかったのですが、 きな粉のやさしい風味を出すのに苦労し、何度も試作を重ねました。また、箱は桔梗信玄餅の巾着袋のパッケージをイメージした、赤い和風デザインに仕上げています」

商品の販売は2013年12月から。1箱756円(税込 ※参考小売価格)で、山梨限定で県内の土産物店や桔梗屋店舗などで販売されている。反響もよく、お土産カントリーマアム(※地域限定発売のカントリーマアム)の中でもトップクラスの売り上げだそうだ。

ちなみに、お土産カントリーマアムは、ウェブサイトに記載されているものだけでも現在全17種。それ以外に、販売数や販売期間、販売エリアなどの関係で一部掲載していない商品もあるそうだ。ところで、ご当地モノのカントリーマアムって、どんなきっかけで生まれるものだろうか?
「不二家からの企画だけでなく、 お土産を扱うお店の関係者の方などから、 このような商品を作ってみては? というご意見をいただく場合もあります」
この夏以降もお土産カントリーマアムの新商品が登場予定とのことなので、楽しみにしたい。

「お土産カントリーマアムが誕生してまだ数年ですが、カントリーマアムらしさを失わず、 各地で愛されている味とのコラボ商品がこれからも続いていけばと思います」と上田さん。人気商品同士の夢のコラボ。この夏、山梨旅のお土産にいかが?
(古屋江美子)