フェンシングの剣のようなデザイン「フライソード ハエタタキ」(PELEG DESIGN)

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夏はハエがうるさくなるシーズン。こればっかりは仕方ない。そんなハエとの格闘方法を模索しているなかで、これを使えばちょっと楽しくなるかもというアイテムを見つけた。
なんと、男なら一度は憧れる、剣の形をしたハエたたきだ。これならハエとの戦いに勇気が出るというものだ。

その名もズバリ、「フライソード ハエタタキ」(PELEG DESIGN)。たたく部分はヨーロッパ貴族の紋章のようなフォルムにハエのイラストが刻まれ、柄はフェンシングの剣のようなデザインになっている。全体の長さはふつうのハエたたきとあまり変わらない。

使い心地はどう違うのだろうか。
まず、素振りをしてみた。すると、「ピシュ! ピシュ!」と鋭い風切り音がする。そのときのしなり具合もなかなかで、まるでむちのようである(これでお尻をたたかれたら痛そうだ)。

軽いうえに、柄が太めでしっかりしているので、操作感、グリップ感が良好。また、大きめのグリップのおかげで、棚の隙間などに差し込んでおいてすぐに取り出しやすい。その際、ずり落ちないように、都合よく柄が滑り止めのような役割を担ってくれるのもグッド。

そして何より、全体のデザインがまさに剣なので、ハエたたきではあるが、振っていると剣士のような気分になれることがもっとも注目すべきポイントだろう。よく時代劇で、武士が刀でハエを一刀両断するシーンがあるが、「フライソード ハエタタキ」の場合は“一刀だたき”というわけだ。

ただ、正直言って、ハエをたたきつぶすと、表面が汚れてしまうのが嫌な気もするが、それはちゃんと拭きとるなり、洗うなりすればいい。

では、早速試してみよう……。
「あっ、来た!!」
デスクの棚に置いてあった剣に手を掛けて、ハエの軌道をうかがう。
そして、ドアの上に止まったところを逃さず、「一刀叩き!!!」
ハエは見るも無残につぶれた。これが、残酷だが、人間とハエとの戦いの結果である。

やっぱりグリップしやすいので、急なハエの出現に対応しやすいのが大きなメリット。なおかつ、グリップが握りやすいと力も入れやすいので、振りぬくスピードも増すようだ。

ただ、あえて問題点を挙げるなら、力を入れすぎてしまいがちなところ。ハエ一匹を退治するのにそんなに力を加える必要はないわけで、あまりやり過ぎると勢いあまって部屋の備品を壊しかねない。なので、「手加減」を心がけて使うことが肝要だろう。

殺虫剤やハエ取り紙ではなく、「ハエたたき派」というものがあるのなら(筆者はハエたたき派)、これを一本部屋に常備させておくことをお勧めする。あと、立てかけ方を工夫すればインテリアとしてもいいと思う。

「ハエ!! 成敗してれるぞよ〜」
(羽石竜示)