関ジャニ∞のメンバー7人と堤幸彦監督がタッグを組む映画『エイトレンジャー2』が7月26日に公開される。

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関ジャニ∞のメンバー7人と、『TRICK』『20世紀少年』を手がけた堤幸彦監督がタッグを組む映画『エイトレンジャー2』が7月26日に公開される。

2年前に公開され大ヒットを記録した前作は、慢性的な不景気と極超少子高齢化社会に陥った西暦2035年の日本社会を舞台に、平和を守るべく立ち上がった「ヒーロー」の姿を描いた。今回は5年後の2040年が舞台。ちょっと鈍臭く人間味あふれるヒーローが、再びスクリーンに帰ってくる。

そんな本作の公開が迫る一方で「関ジャニ∞ファン以外でも楽しめるのか……!?」と気になっている人も少なくないはず。そこで音楽ライターの鳥皮さんと、映画ライターの西井さんに、“ファン以外も楽しむためのポイント”を伺った……!

■『エイトレンジャー2』は楽曲面に注目せよ!
まずは音楽ライターの鳥皮さん。とくに「楽曲面に注目してほしい」とのことなので、詳しく聞いてみることに。

――鳥皮さん、楽曲に注目せよ、ということなんですが具体的には何をチェックするとよいのでしょう?
「今回僕が楽しみにしているのは、映画主題歌の『ER2』ですね。ラジオ『レコメン』で先行オンエアされたんですが、前作よりヘヴィで重厚なゴリゴリしたサウンドとエレクトロ感、それからメンバーのシャウトやラップが合わさって“今っぽさ”があるんですよ」

――たしかに、主題歌を楽しみにしている人も多いでしょうね。
「でも、それだけではなくて彼らのポップさ、メロディアスな歌謡曲っぽさ、泥臭さみたいなものも混在しているので“懐かしさ”もある。薄めたハードコアとかスクリーモ楽曲でもないし、アイドル曲でもないし(笑い)。そこが彼らにしか出せない魅力なんだなと思いますね」

――なるほど。確かに聴いた感じ、ポップだけどハードコア感を取り入れた感じといいますか……。
「前回の映画主題歌『ER』はファン以外の層にも注目を集めたでしょう。あの曲も、普段の関ジャニ∞の楽曲とは違ったサウンドが魅力だと思われがちだけど、実はライブだとメンバーのバンド演奏があったり、激しめのロックとかも歌ったりしているんですよ」

――確かに、アルバム曲ではテクノ調から歌謡曲まで色々なジャンルの楽曲をこなしていて、作曲するメンバーもいますよね。
「そう。最近は『RAGE』(※TBS系「Football2014」テーマ曲)でも、普段より激しくて重たい、疾走感がある楽曲を歌いこなしていた。メインボーカルの渋谷君(※渋谷すばる)の歌唱力があぁいう曲に凄く合っているというか。以前、彼は『ザ・クロマニヨンズ』(※甲本ヒロト、真島昌利を中心に2006年7月に結成されたロックバンド)とコラボして歌っていたんだけど、それが素晴らしくて僕はそこから注目しているんです。リリーフランキーには『色気がある』と言われていたしね」

――甲本ヒロトさんのファンにも注目されたでしょうね。
「そんな風に、関ジャニ∞って7人いてもそれぞれ個性的だから、自分の気になる存在を見つければ、より楽しめると思いますよ」

■『エイトレンジャー2』は演技にも注目せよ!
さて、鳥皮さんに熱く語ってもらったところで、続いては演技について映画ライターの西井さんにお話を伺ってみることに……!

――映画全体の中でも演技面での注目ポイントはありますか?
「関ジャニ∞はメンバーそれぞれ俳優として映画出演することが多いし、前作でもみなさん爽やかに好演していました。錦戸亮くんは、『県庁おもてなし課』『抱きしめたい-真実の物語-』など多数出演していますし、安田章大くんは麻生久美子さんと『ばしゃ馬さんとビッグマウス』に出演していたのが印象的でした。僕が注目しているのは、丸山隆平くん。ドラマ『ボーイズオンザラン』の演技が凄くてファンになりました。今は、芦田愛菜さん主演の映画『円卓』にも出演していていますが、やはり良い演技をしていました。シリアスからギャグまで演じ分けることができる珍しい俳優さんなので、ファン以外の方もチェックしてほしいですね」

――たしかに『ボーイズオンザラン』は原作の漫画ファンも嬉しい仕上がりでした。他に注目しているメンバーはいますか?
「今度、二階堂ふみさんをヒロインに、『味園ユニバース』で初主演をする渋谷すばるくんですかね。前作でも、台詞まわしとか間の取り方がめちゃくちゃ上手でアーティスト肌だなと思いました」

――前作に引き続き堤監督ですが、この点はどうでしょう?
「堤監督は気兼ねなく観られる娯楽映画を作られます。コミカルなメンバーのキャラクターをよく生かしているんじゃないでしょうか」
「主題歌の初回限定版には堤監督が手がけるビデオクリップが収録されているということなので、堤監督ファンの方はそれをぜひチェックすると良いと思います」(鳥皮さん)

以上の点を踏まえ、劇場に足を運んでみてはいかがだろうか。
(はなふさ ゆう)