香川真司 (5日、東京・国立競技場、撮影:フォート・キシモト)

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ブラジルW杯まで残り99日。

サッカー日本代表は、改修前の国立競技場でラストマッチ。「キリン・チャレンジカップ 2014」で5日、ニュージーランド代表を相手に、4−2で勝利した。

前半4分に、試合が動いた。悩めるエース・香川真司がゴールの起点となり、フィニッシュは、岡崎慎司が粘りを見せたプレーで、ネットを揺らした。

その先制ゴールから3分後。今度は、香川がドリブルで攻め立て、PKを獲得。自身にとって、176日ぶりの得点をもぎ取った。

流れにのった日本。前半11分に、本田圭佑も見せ場を作った。本田の場合は、フリーキックで3点目の演出。森重真人が頭で押し込み、代表初ゴールを決めた。

【拡大写真・14枚】初ゴールを決めた森重真人に、飛びついて祝福する岡崎慎司

本田と香川のWエース。W杯に出場しない格下のニュージーランドの攻撃を強めた。前半17分に、香川からのパスに、本田がノールックで左脚ヒール。このボールに岡崎が的確に反応して、4点目のゴール。岡崎が2ゴールの活躍を見せた。

しかし、この大量リードに気が緩んだのか、一瞬のスキを突かれ、前半39分に1点を返された。

後半になって、日本チームのリズムは取り戻せず。ニュージーランド側の鋭いクロスが重なり始めて、苦しい時間が続いていった。後半35分、耐え切れずに失点。ゲームを支配することは出来なかった。

結果が示せた試合について、香川。「ちょっと泥臭いけど、早い時間帯に取れたので良かった」とコメント。

本田は「少しリラックスしてしまったのか、向こうのペースになる時間があった」とチームの戦い方を説明。「それは、今後の課題だと思う」と厳しい表情で振り返っていた。