総合人材サービスのランスタッドは、働く人をひきつける「エンプロイヤーブランド」を調査・表彰するランスタッドアワード2014の調査結果と受賞企業を発表した。ランキング1位は明治ホールディングス、2位はサントリーホールディングス、3位はソニーで、海外企業部門の1位はプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン（P&G）となった。

　調査は、日本の大手企業170社（日本企業145社、海外企業25社）を対象に、全国の18〜65歳の男女8511人に「社名を知っている企業」を選んだ上で「その企業に勤めたいか」を聞き、評価の高い企業を明らかにした。日本をはじめ、世界23カ国・地域で実施され、調査結果のグローバル比較も予定されている。

　日本企業1位の明治HDは女性、25〜54歳の回答者を中心に支持を受けた。ランキング上位は主に消費者向け製品・サービスを扱っている企業が多く、トップ10のうち5社が食品・飲料業界となった。

　「社名を知っている」と回答した人に対して、「職場環境が快適である」「キャリアアップの機会がある」「ワークライフバランスが実現している」などの10の指標に対するその企業の印象も聞いており、6指標でトヨタ自動車が1位となった。
　
　回答者に勤務先企業を選ぶ際に重視する項目を聞いたところ、「給与水準が高く、福利厚生が充実している」が最も多く。次いで、「興味深い仕事がある」「職場環境が快適である」と続いた。
　
　男女の差を見ると、男性は企業の財務体質の健全性やキャリアアップの機会を重視し、女性は職場環境の快適さ、就業場所の利便性などを重視している傾向が見られた。

　ランキング上位20社、海外企業部門上位5社、10の指標別の１位は次の通り。

　1位明治HD、2位サントリーHD、3位ソニー、4位キリンHD、5位日立製作所、6位任天堂、7位トヨタ自動車、8位味の素、9位日清食品HD、10位全日本空輸、11位日本航空、12位パナソニック、13位キヤノン、14位富士通、15位本田技研工業、16位伊藤忠商事、17位花王、18位資生堂、19位大塚HD、20位フジ・メディアHD。

　海外企業：1位P&G、2位日本コカ・コーラ、3位日本マイクロソフト、4位アマゾンジャパン、5位ジョンソン・エンド・ジョンソン。

　指標別1位：「職場環境が快適である」サントリーHD、「キャリアアップの機会がある」ヤフー、「教育訓練が充実している」全日本空輸、「興味深い仕事がある」任天堂、「ワークライフバランスが実現しやすい」「経営者層が優れている」「環境や社会に配慮している」「長期にわたる安定した雇用機会がある」「財務体質が健全である」「給与水準が高く、福利厚生が充実している」はいずれもトヨタ自動車。

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