厚生労働省の賃金引上げ等の実態に関する調査によると、今年、賃上げを行った企業が前年を上回ったことがわかった。ベースアップを行った企業は1割程度にとどまった。

　2013年に平均賃金を引き上げた（引き上げる予定）企業は79.8％（前年75.3％）、改定額は4375 円（同4036円）、改定率は1.5％（同1.4％）で、いずれも前年を上回った。

　2013年に定期昇給を行った（行う予定）企業は、管理職59.4％（前年56.7％）、一般職70.3％（同64.7％）で、管理職、一般職ともに前年を上回った。

　定期昇給制度がある企業のうち、2013年にベースアップを行った（行う予定）企業は、管理職11.5％（前年9.8％）、一般職13.9％（同12.1％）で、管理職、一般職ともに前年を上回ったものの1割程度にとどまった。

　ベースアップを行った企業を企業規模別に見ると、「5000人以上企業」（管理職6.1％、一般職6.2％）と「1000人〜4999人企業」（同4.5％、同9.4％）が10％を割り込んでいる。

　調査は8月に行い、常用労働者100人以上の企業1853社の回答を集計した。

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